アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5ー3
-
「大昔に一度だけありましたよ…」
書物を読んでいたハヅキが口を開く。
「へっ」
「はっ!」
「ですから…大昔に一度だけあったんです!!!」
意外な発言にアルザリとセリデュクはキョトンとした表情をする。
「普通考えませんか?融合実験があるなら、肉体だけを引きずり出す実験も行われていたと。その実験に被験者が居たと…」
「なるほど…ハヅキが言うのも一理あるな。両方の実験を行っていれば、自由に出来る…」
「昔に一度、アルザリ様は神王を切り裂いているんですよね?でしたら、今の神王の肉体は誰のですか?被験者だと考えませんか?変態野郎の肉体は既に無く、新たな肉体へと移動。そして…次は…母様…」
セリデュクは複雑な表情をした。
彼が言っている事には筋が通っている。事実、神王の肉体は肉親の。
そう、自分やレイナをこの世に誕生させた母親の身体なのだから…。
まさに寄生虫という名が相応しい。
肉体が肉親ので無かったら、切り裂く事も可能なのに…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
88 / 229