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お泊り
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「おじゃましまーす」
「あ、今日誰もいないから遠慮しないでいいからな〜」
「そうなんだ…仕事忙しいんだね」
「ん、まぁな〜…あ、先部屋行ってていいよ」
「うん、わかった」
「2階上がってすぐのとこな」
「ほーい」
俺は2階に上がってすぐの部屋に入った
主に部屋は紺と黒と白を基調に統一されていた
けど、けっこう黒と白の割合が多いな〜
それにけっこう広い
俺は適当に床に座った
すると、すぐに絋が下から上がってきた
「おまたせ〜、お茶でよかった?」
「うん、ありがと」
「ちょっとゲームセッティングするから待ってな」
「うん」
……ん?
あの、写真……
俺はふと見えた写真立てに入ってる写真を見て、気になり見に行った
これ、一年の文化祭とき絋と二人で撮った写真…
…懐かしいな……
一年経つのなんてあっという間だな
「よし、できたよ葵……って、あぁ!!!」
「わっ……」
「み、見た…?」
絋は俺が見ていた写真立てを取って隠した
「うん、懐かしいなって思って」
「あぁ……はずい…」
「…ふふっ、絋が恥ずかしがってるのってなんか新鮮だね」
「……うるせーよ…」
「ごめんごめん、ゲームしよっか」
「お、おう…」
絋は座布団の上にあぐらで座った
「……葵はこっち」
「えっ……ぅ、わっ…!」
腕を引かれ、そのまま倒れ込みそうになったけど…なんとかバランスを崩さないで倒れないですんだ
俺は絋のあぐらの上に座っていた
……これ、恥ずかしい…
「ちょっ……絋…これ、恥ずかし…ッ……」
「俺たち以外誰もいないから大丈夫」
「…ッ〜〜〜………」
絋は後ろから俺のお腹に腕を回してぎゅっと抱きしめてきた
…密着してて……背中からぬくもりが伝わってくる
肩らへんに絋の顔があって、吐息が耳にかかる
くすぐったいし…ドキドキ、する……
「よーしっ、ゲームするか〜」
「……こ、これで…?」
「だめか?」
「……だめじゃ、ないけど…」
「んじゃ、しよ」
「ッ〜…あんまりくっつかれると……恥ずか、し…」
「我慢っ」
絋はまたぎゅっと抱きしめてきた
画面にゲームがつき、俺たちはゲームを始めた
「うわ、やばいっ……」
「あっ、そこ…危なっ…」
「……死んじゃった………」
「ん、どんまい」
「あぁー、ちょっと休憩」
絋はそのまま仰向けに寝転んだ
俺は、絋のベッドに座って寝転んだ
ずっと座ってたから疲れた〜
「……ね、葵」
「んー?」
「今日、泊まっていかね?」
「…えっ……あ、いや、でも…着替え…とか……」
「俺の貸すよ」
「…じゃあ、泊まろっかな……」
「よぉーしっ…じゃあ、下行こーぜ!…晩飯何食べたい?」
「なんでも大丈夫だよ」
「んー……じゃあ、カレーでい?」
「うん」
「じゃ、作るか!」
「お〜」
下に降りてキッチンに向かった
わっ……もう外こんな暗かったんだ
窓から外を見てみるともうすっかり暗くなっていた
絋はキッチンへ行くと、材料を準備していた
俺もキッチンに入る
「じゃあ、葵は野菜切ってて」
「ほーい」
俺は野菜を軽く洗って、人参、じゃがいも、玉ねぎの皮を剥き切る
俺あんまり料理しないから……手切りそうで怖いな…
「…なんか、手切りそうだな……葵…」
「俺、あんまり料理しないから…」
「ぽいな…」
絋は苦笑いで返した
「半分切ったら代わるな〜、それまでは頑張れよっ」
「は、半分も…?」
手切らないことを祈ろう
「よし、こーたい!」
「お疲れ〜」
やっとの思い出切り終わり、今度は絋と交代した
「……切るの早い…」
「あはは〜、俺けっこう料理するからな〜」
慣れだよ慣れ、と絋は付け加えた
あっという間に材料を切り終わり、次は炒めて、そして煮込む
「できたー!」
「うまそ〜!」
「「いただきまーす!」」
ぱくっと一口食べた
「美味しい…!」
「んっ、うまい!」
ほんと、美味しい……
自分で作ったのって、小学生のときのキャンプ以来かも
…料理頑張ってみようかな……
ご飯も食べ終わり食器も片付けて、ソファに座りテレビを見てゆったりとしていた
「……ッ、ひ、絋…」
「二人っきりだし、いいだろ?」
悪戯っ子のように笑って、手を握り指を絡めてきた
「…俺、けっこう限界なんだけど」
そう言うと、絋はもう片方の手で俺の頬に添えた
「………シてい?」
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