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好きになった理由 ― 朔side
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俺には、友達がいなかった。
俺は、中1の時 苛められてた。
無愛想だからって、意味わかんねーよな。
けど、あの時の俺は、心が折れそうだった。
クラスの皆が敵にしか見えなくて。
俺に手を差し伸べてくれるやつはいなかった。
けど、ある日、転入生が来たんだ。
そいつは、すぐクラスに馴染んで、しかもモテて、
いいなって思った。単純に。
羨ましいなって。
そしてある日。
「ねえ、お前名前は?俺と友達になろーぜ!」
「え...俺なんかと?俺に話しかけない方が...」
「何でだよ?俺は俺のしたいことをする!」
「...ありがと、う」
そう、そいつが修夜だった。
嬉しかった。
いや、嬉しいじゃ表わせられないくらいに。
そして俺らは友達になった。
--- ある日の放課後
忘れ物をして、教室に戻ったら、
話し声が聞こえたんだ。
「修夜くん!あんな子と友達になんかならない方がいいよ!」
「何でだよ。」
「だって、桜葉くん...話し掛けても嬉しそうにもしないし
楽しそうにもしないから。やめた方がいいって!」
「気に入らなかったら、いじめたり、そーゆー事言っていいと思ってんの?
俺は、俺のしたいようにする!誰に何と言われようとな!」
その言葉を聞いて、思った。
あぁ、こいつが好きだなって。
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