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日常
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俺、一ノ瀬 唯音 (いちのせ ゆいと)
はみんなの目から暗くて近寄りがたくて目つきの悪い不良。そう思われている。
実際は中学の時にホモ野郎に犯されかけてからトラウマで前髪を伸ばして、顔を隠しているのだが。
(喧嘩だって強くねーし、やりたくねーし、みんなともっと喋りたい……のに)
いやいや、中学の頃の二の舞いは嫌だ
中学の頃、俺は目が悪いので眼鏡をかけていた。
でも、ずっと友達だったやつにいきなり押し倒されて
「黒髪メガネ受け……さいっこうだよね!!あぁ、まってて、いま、僕のを一ノ瀬くんの中に……」
とか言われた時にコンタクトに変えようって思ったんだ
……だけどコンタクトは合わなくって……
「くっそ、どこいったんだ……」
たった今、コンタクトが落ちてしまって探しているのだ。
すると光が反射してきらりと光った
「あ、あれ……」
喜びの声をあげようとしたその時、
突如悲鳴が聞こえた
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁあ!」
(なっなに!?)
悲鳴のした方を見るとなんだか光るものを持った男がこちらに向かってき……て……
「……!?あ……っ……」
光るものが刃物だとわかった時にはもう遅かった。
腹部に異常なまでの異物感、痛感が突き刺さる
思わず膝をついて血を吐く
「な、に……?」
血を……吐いて……
朦朧とする意識の中で唯音は思った。
まだ、半分も生きてない……
本当の友達が……欲しかった、と。
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