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ハミドの地下迷宮①
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※今作は 全話 ハミド視点となります。
※《》内、スペイン語です。
目的のものを見つけた。
《暗号は、これだけですかね?》
ドハは慎重に、祖国よ永遠に(fourEver my country)
の、暗号以外を探している。
俺たちはヘルキャンプ。
軍事演習の為、とある国の紛争地帯に足を踏み入れていた。
今回の演習は、世界的にも一、二の腕を誇る傭兵デビル・ヘル・ラーラの指揮の元、この演習中にある暗号を見つけて報告をしろというものだった。通常ならこれで終わりの筈だか、もし抜けていたりでもしようものなら演習が終わっても壮絶な罰ゲームが待っている。俺とドハは慎重に周りを調べ、他にも暗号がないか探している。
俺はふと、とある木にある違和感を覚えた。
「あの木、おかしくないか。」
ドハはどこがです?と、聞く。
「他の木は殆ど枯れているのに、あの木だけは隆々として養分も足りているようだ。しかも1本だけ…あの木の下にだけ水脈でもあるのか…?」
少し小高い丘のような斜面に1本だけが不自然に生えている。
この辺りにも何かありそうだと、俺の本能が…等と根拠のない不確かなモノに頼るのはやめようと、近くまで行ってから何も無いと確認を済ませたその時、太い木の幹に足を取られ転けそうになった。
いかんいかんと立て直そうとしたその時、何か固いものにあたった気がした。
ゴゴゴと、地面が揺れ、地震かとしゃがむと俺が立つべき地面がない!
「えっ?」一瞬何が起こったか解らず、ドハが目を見開いて俺の名を大声で叫ぶのを聞きながら、そのまま裂けた大地の下へと深く墜ちていった。
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