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「よし、オムライス作ればいいんだっけ?」
「そうそう、野菜足りないからサラダもテキトーに作って」
「了解。ふふ、夫婦みた……」
「黙って作れ」
慣れてきたわこのパターン。
「じゃあ俺その間ちょっとやることあるから2階行ってるな」
「情報屋のお仕事かな?」
「………………………こえー」
なんでこいつこんなに知ってんだろうってぐらいに知ってるな…
帰ってくる道中、俺の好きな食べ物とか歌手とか趣味だとか話したけど全部知ってたから全然面白くなかった…。
今日の依頼は小さいのばかりでちょっと調べたら簡単にわかりそうなものだったので、整理するだけして寝る前にやることにした。
ちょうど終わった頃ぐらいにいい匂いがしてきたので一階に降りてみる。
「いい匂いだな…できた?」
「できたよ、食べようか」
「おう」
結論から言うと、仁の作る料理は格別に美味かった。
俺がblazeに入らされたときに盛られたあの危ない薬なんかが入ってんじゃないかと疑ったりもしたが、そんなことは杞憂だったようであっという間に平らげてしまった。
「うっま……!家で料理とかしてんの?」
「ありがとう。料理はまぁ、たまに。」
「すげっ…俺よりうまいんじゃねえ?」
「やだなぁ毎日作ってる唯一くんには負けるよ」
「なんで知ってんの」
「ふふ」
「爽やか笑顔でごまかすな!つか、なんで俺みたいな平凡ストーカーしてんの?」
「なんでって、唯一くんがかわいすぎるのがいけないでしょ?」
「答えになってねぇし!」
「そうだなぁ…キッカケは、駅で見かけたときの君の顔かな」
「顔ぉ?」
「そう、入学式の時期かな、唯一くん不安そうな顔してて、それで一目惚れ。物憂げな雰囲気と不安そうに下がった眉毛とキョロキョロ見渡す仕草に、完璧に恋に落ちたよ。僕で泣かせたい、よがらせたい、ねだらせたい、ぐちゃぐちゃに乱したいと……」
「ストーーップ!!もうそれはいい!」
「そう?それで、しばらくして君をまた見かけたんだけど、そのときは友達といてすごく楽しそうな笑顔でね。その笑顔にも一目惚れしたんだよ。周りを明るくさせるかわいい笑顔と、その裏になにかありそうなその瞳に、僕は君を知りたいと思ったんだ。」
「ふぅん……それが動機ね」
「いや動機って僕容疑者じゃないよ」
「いやストーカーしてる時点で容疑者だから」
「ひどいなぁ……あ、そうだ、お風呂洗ってないけど湯船つかる?」
「いや、夏だしシャワーでいいよ。じゃあ俺先入っていい?」
「了解、洗い物してるね」
「さんきゅ、すげー楽だわ」
服を用意して、入ってこれないように確実に鍵をしめて風呂にはいる。
こいつ、ぜってー覗きそうだし…。
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