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いつの間にか…?
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一年生が正式入部してから約一カ月……
入部人数も例年通り。
俺たちの部活はあまり人数が多くない。
だいたい毎年30人前後。
今年もそんな感じだ。
やっと一年生が楽器に慣れてきて、
俺たち2年生も自分の練習ができるようになってきた。
そして、いつの間にか……
「姫〜……この学校おかしいよ……
なんで学祭を7月にやんの……?」
「それを俺に言うな。
つか姫って呼ぶな。」
そう。学校祭。
しかも7月。
ついでに言うと今は5月。
そして今年は俺と姫が同じクラスだった。
購買で買ったパンを齧りながらだらける昼休み。
「今年の学祭なにやんの?
つか部活どーすんの?一年出すの?」
「んー。クラスでやることは
今日の最後のLHRで決めんじゃね?
部活はー、去年と同じで、
講堂でコンサートだろー。
一年は知るか。それはお前の仕事だろー美哉。」
俺たちの弦楽部は、毎年学祭では、
講堂で約30分ほどのミニコンサートをやる。
残り2ヶ月となったこの辺りから
選曲して楽譜配って練習するのだ。
一年は上手いやつだけやらせる。
「俺の仕事かぁ…なんか新鮮だなぁ……」
「ま、上手くこなしてくれよー。」
「頑張る!」
さて、今年はどうしようかな?
と、部活のことで悩むうちにもうLHR。
「なにやりたいですか?」
前に立つのはHR委員。
つかテキトーだなおい。
そしてみんなで意見出し合って最終的な候補が……
・カフェ
・縁日
の2つ。ど定番な気がする……
「じゃあ多数決とります。
カフェがいい人〜。」
18人。
「縁日がいい人〜。」
24人。
ちなみにこのクラスは42人編成。
「じゃあ、縁日で、決定でーす!
ちなみにどう言う縁日にしますか?」
「浴衣きたーい!」
「でも普通じゃあつまらないしなぁ……」
ザワザワザワ……
「姫〜。なにしたい?」
「……女装とか?!」
あ……姫普段は普通だけど腐ってるんだった……
「あ!美哉は女装とか似合いそう!」
「はぁ?!」
「だって、ね?!」
「ね?!じゃねぇよ?!」
「あ、それいいかも。」
「え、面白そう。」
「え……え?!」
なぜか姫に賛同し始める周り。
え、どうしよう。
「はいはーい!静かにー!
なんかみんなが賛同してるので男装、もしくは
女装縁日とかでいいですかー?」
「「「「はーい」」」」
え……えぇ?!
いつの間にか決まった学祭でやること。
そして、なぜか俺は女装することに……
「俺、いやだよ?!ねぇ、姫!」
「君に拒否権はない!」
「はぁぁ?!」
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