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翔がお風呂から出て来た
「楓、起きたんだ」
「うん、翔体が濡れて・・・」
「そこから動かないで下さい」
「相変わらずガードが固いね」
ん?
もしかして楓さんは翔の事が?
「ったく・・・油断するといつもこれです」
「別にいいんじゃない?風邪を引かないように俺は気を使ってるだけなんだし」
「・・・・・・・・・・・・・・嘘くさいし手つきがいやらしい」
「ほーんと、和海は昔から疑い深い性格だね」
「貴方は逆に適当すぎなんですよ!」
「そうかな?」
「だから、毎回毎回フッた相手に殺されかけるんでしょ?」
「やだな、付き合うなんて一度も言った事なんてないし」
「ですから!」
「クシュ!」
あっ・・・
翔放置で言い合いしてるし
「大丈夫?」
「サンキュー」
翔の体にバスタオルをかけて髪を拭いた
と言うか・・・・綺麗な髪だな
柔らかくてキラキラしてる
そして・・・・
翔が気付いて足を隠すようにバスタオルをかけた
「平気だよ、寝る時はそのままでいいの?それとも」
「このままかな」
「わかった、じゃ拭かないとね」
「燕羽」
翔の足を拭きながら気付いた
どうして傷がこんなに?
しかも深い傷
「もういいよ、ありがとな」
「うん」
器用にパジャマを着て、まだ言い合いをしている二人を無視してキッチンに向かった
「翔?」
「ミルク、お前も飲むだろ?」
「俺がやるよ!」
「わかった」
と言うか・・・・・マジですごいかも
片足でどうしてバランスを崩さないで跳べるんだ?
「おわっ!!」
翔を見てたらミルクが吹きこぼれた
びっくりした・・・・・・
いきなり沸騰するなんて
「んと・・・・・んっ!!」
翔のマグカップが届かない
「はい」
「あっ・・・・ありがとう」
楓さんに取ってもらい、笑顔で渡された
身長の差が悲しい・・・・・でも、優しい人だな
「和海、これ飲んでいい?」
「いいですよ」
お酒も飲むんだ
しかもめちゃ高そうなお酒・・・・瓶だけでも高そう
「ちょっとごめんねー」
「あっ、はい」
なんだ?
冷蔵庫を開けて何か作るのかな?
「ふふっ」
えっ・・・・
プリン??
「相変わらずですね・・・・プリンを食べながら飲むとは」
「美味しいよ?和海もどう?」
「結構です」
と言うか・・・・・明らかに食べ方・・・いや飲み方がおかしいでしょ!!
「おいおい、真ん中を食べて酒を入れるとか」
「ん?」
「別にいいけどさ」
「両方の味が楽しめるでしょ?」
「あそ」
プリン酒・・・・なのか?
しかもお酒もめちゃ入ってるし
「あの、お水とか」
「いらないよ、ありがとう」
「はい」
テーブルにミルクを置いてソファーに座った
和海さんはお風呂かな?
楓さんは真剣に英字新聞に何か書き込みながらお酒を食べていた
いや、飲んでいた?
さっぱりわからない
何が書いてあるんだろう
と言うか、この屋敷には新聞が多すぎ!
さすがだね
「ん?」
やばい
ガン見してるのがばれた
「いえ・・・・英語が読めるってすごいなーって」
「ああ、面白いよ・・・・・ほら、この顔とか」
そう言って広告のへんなおじさんの落書きを見せられた
「ぶはっ!」
「ね?」
「もう・・・・・いきなり止めてくださいよ~」
「ふふっ」
もしかしてずっと広告に落書きを?
確かに笑えたけど、意外すぎて逆に親近感が湧いた
ミルクを飲み終え、マグカップを綺麗に洗って二人に言った
「じゃ、俺・・・先に寝ますね」
「おう、おやすみ」
「おやすみ」
「おやすみなさい」
何だか疲れた
すごく眠い
もう少しここにいたいけど、明日も地獄の特訓が待ってるしね
今夜はもう寝よう
「いい子だね」
「燕羽?」
「うん」
「だね、素直だし」
「うん」
「で、何か面白い事でも書かれてた?」
「楓、ナゾの失踪事件」
「あははっ!」
「別にいいけど、死んでるとか書かれてるし」
「マスコミは書きたい放題だね」
「ほんとにね」
二人で話していると和海が戻って来た
「翔、そろそろ・・・・・」
「動かないで!」
「えっ?」
和海すれすれに楓の持っていたペンが飛んだ
「なるほど、私を殺す気でしたか?」
「やだな・・・素手で掴むなって和海が言ったくせに」
「えっ・・・・・・・・・・・・ひっ!」
あーあ
壁のくろいやつを
しかもまだ生きてるとかすごいな
「じゃ、俺も寝ようかな」
「ダメです」
「どうして」
「これを・・・・・・何とかしてからにして下さい」
「と言うかさ、一度ハウスクリーニングしたら?意外と多いし」
「しています!何故こいつらがわくのでしょう」
「さぁ」
あっ・・・・
もしかして俺が深夜にお菓子を食べてるせいかも・・・・・・・
「じゃ、俺も寝よっと!」
「では、私も」
「俺も・・・・」
「ダメです!」
「大体さ、人とか平気で殺すくせにこれがダメとかおかしいよね?」
「関係ないでしょ」
「こいつは血も出ないのに」
「気持ちが悪い!それだけです」
「じゃ、カブトムシは?」
「それなら」
「角を取ったら?」
「大丈夫です」
「同じでしょ?」
「全然違います!!」
もういいや・・・・
寝よ
毎回同じ事で言い合いしてるしね
ホント、仲がいいのか悪いのか
苦笑しながら寝室に向かい、ベッドに横になった
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ダメだな
まだダメだ
このままではあいつらには勝てない
どうしたら・・・・・・
元々、スプリンターは瞬発力に優れている
しかもあいつらはその上を行く奴らだ
どうしたら追いつける・・・・・どうしたら
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