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今日まで燕羽は休む事になった
よくわからないけど、何だか昨日よりやつれていたような・・・・・・
昨日義足の修理が終わったので、今日は快適だ
でも、相変わらず周りがウザイから居眠りも出来ない
今日は急いで帰ろう
「ん?」
何だ?
校門に人だかりが出来てる
でも、興味は無いしそのまま無視して校門を出ようとしたら腕を掴まれた
「迎えに来た」
「うん」
「えっ・・・」
「監督は用事が出来て部活は無いから」
「乗って」
「ええっ?」
なんだなんだ?
いきなりなんで?
と言うか、こいつらもある意味有名人だから囲まれていたのか
可哀相に
「乗って」
「早く」
「えっ・・・・うん」
とりあえずこの場を離れた方がよさそうだ
「と言うか、迎えって?」
「ディナー」
「うん」
「へっ?」
ディナー?
何でだ?
「後、聞きたいことがあるから」
「まぁ・・・・いいけど」
今度は和海が半狂乱になりそうだ
よくわからなまま屋敷に向かい、ソファーに腰掛けた
「で、聞きたい事って?」
「どうしてプードルやボーダーコリーは賢いのに盲導犬や警察犬にならないんだろう」
「えっ・・・」
なんだそれ・・・・・
でも、顔は真顔だしな
「犬の中で一番賢いのはボーダーコリーで次がプードル」
「へぇ」
「何でだと思う?」
「あれじゃないか?ほら、人間にも得意不得意があるだろ?」
「うん」
「ボーダーコリーは牧羊犬で走るのが好きだから羊をまとめる、プードルは泳ぎが得意だから水辺で狩りをする犬種だと聞いた事があるけど」
「そうなんだ」
「ああ」
「僕も聞きたい事が」
今度は皆無か
「何だ?」
「流れ星に願い事を3回すると願いが叶うって本に書いてあったけど、すぐ消えるのは何故?」
「えっ・・・・」
こいつら、高校生だよな?
しかも賢いはず
「願いは簡単には叶わないって事だろ」
「そうなんだ・・・・・」
「もういいか?」
「うん」
「そっか」
う~ん・・・・・
パソコンで検索すればわかるよな
「翔」
「ん?」
「ハイジャンを教えて」
「いや、それは・・・・・まずいだろ」
「どうしても跳べないんだ」
「すぐには無理だよ、練習しないと」
「来て」
「えっ・・・・ああ」
まずいな
でも、顔が真剣だし
とりあえず庭に行く事にした
「この高さが跳べないんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「翔は跳べるの?」
おいおい・・・・・
この高さは高校新より10センチも高いじゃないか
こいつら・・・・もしかして昨日より高く跳んだのか?
嘘だろ・・・・・・
「跳べる?」
「あーーー、どうかな」
「跳べない?」
「いや・・・・・ん~~」
ここで跳んだらまずいような気もするし
でも、顔が真剣だし
「わかった、でもこれで最後だぞ」
「どうして?」
「どうして?」
「いや・・・・お前たちの監督は俺じゃないだろ・・・しかもお前たちはライバルだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だろ?」
「わかった」
「ごめんな」
なんだかこいつらを巻き込んでしまったような気がする
俺の復讐なのにね
「じゃ、行くぞ」
「うん」
「うん」
とは言え・・・・・不安はある
俺も人間だし、限界もあるしね
でも、言い出したのは俺だし仕方が無いか
跳ぶ事だけに集中して、地面を蹴った
「すごい」
「すごい」
「あはは・・・・・やっぱ気持ちいいな」
空を見つめて呟いた
「わかったような気がする」
「僕も」
「えっ?」
そして・・・・・・
「跳べた」
「うん、跳べた」
まじかよ・・・・・
「ちなみにさ、どこを見てわかった?」
「踏み切りの位置と・・・・呼吸」
「うん」
こいつら・・・・・
まじでヤバイな
「そろそろ時間」
「うん、戻ろう」
一度見ただけで跳び方をマスターしたのかよ
と言うか、ディナーって・・・・・
ダイニングに案内されて驚いた
「えっ・・・・いや、物には限度が」
「バケツ一杯のムール貝」
「牡蠣も一杯」
「ブルストとサーモンとラムも一杯」
「パエリアも一杯」
「・・・・・・・・・・・・・あの・・・さ」
「大アサリも焼けたみたい」
「一杯」
おいおいおい
昨日話した料理をテーブルに並べすぎだろ!
「食べて」
「食べて」
「てか、お前らも食べろ!!牡蠣はこうやってだな・・・・・」
もう下手な事は言えない
特に食べ物の話は禁句だ
でも・・・・・
「美味しいね、皆無」
「うん、美味しい」
「そっか」
いい顔だな
最初とは比べ物にならない顔だ
そして・・・・・・
「翔~~!」
「うっ・・・・飛びつくな!」
「翔、どこで浮気を?」
「はい?」
「あれ~?いい匂いがする」
「楓まで」
「ねぇねぇ、今日は翔の好きな貝パーティーだって!」
「うっ・・・・」
まじかよ・・・・・・
そして俺は
貝が嫌いになった
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