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「んふふ」
「キモイ!」
「だってだって~!退屈だったの」
「はいはい」
「翔は帰りが遅いしさっ」
「はいはい」
「あんなに美味しい貝も残すしさっ!」
「はいはい」
「むぅ」
「あのなぁ・・・・喜ぶか怒るかハッキリしろ」
「むむぅ・・・・・・」
「ったく」
「と言うか、楓さんてさ」
「楓?」
「うん、人間だよね?」
「一応」
「えっ・・・」
「あいつの味覚は俺にも理解出来ないし、行動も予測不可能だ」
「そうそう!それ!!」
「ん?」
「俺が熱を出して寝ていた時にね、喉がすごく渇いて」
「ああ、楓が持って行った日か」
「そそ!でも、水じゃなくて激甘プリンシェイクで泣いた」
「ぶはっ!」
「飲まないと悪いし、喉は渇くし、甘すぎてなんか喉がヒリヒリするし」
「成程ね」
「楓さんは笑顔で見てるし」
「しょうがないな・・・・これからもし楓がプリン関係のものを持って来たら、少し食べて言え」
「何を?」
「ごめんね、すごく美味しいけどおなかいっぱいだから代わりに食べて?って言えば喜んで食べてくれる」
「ウソッ!」
「ホント」
「そうだったのかぁぁぁ!!」
「でも、楓がプリンをあげる事は滅多に無いからな」
「へぇ」
「珍しい」
「プリンとか食べるような人には見えないのにね」
「だな~」
楓がプリンをねぇ・・・・・
シェイクと言っても、自分でプリンを振り回したんだろうけど
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうしたの?」
「いや・・・・お前はツバメのくせにニワトリみたいだなーって」
「はい?どう言う意味さ!」
「ツバメは軽やかに宙を舞うけど、ニワトリは飛べない」
「そんな事無い!頑張れば飛べるニワトリもいる!」
「まぁな・・・でも頭の中身はニワトリサイズだ」
「もうっ!!」
頑張れば・・・か
一体、何をどう頑張ればあいつらに追いつく事が出来るんだ?
俺が弱気になるのもおかしいけどさ・・・・・・さすがにアレを見たらね
「俺、頑張るからっ!」
「だな」
でも、信じるしかないんだよな
まだこいつの能力は未知数なんだから
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