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勢いで部屋を出たのはいいけど・・・・どうすればいいんだよっ!
燕羽の部屋の前でウロウロしながら理由を考えていたけど全く浮かばないし、お腹は空くし!
「はぁ・・・・・」
寝ちゃったかな
明日の朝にしようかな
でも、夜中に出て行ってしまったら?
「・・・・・・・・・・・・・・・・何で俺がっ!」
何だかイライラして来た
よし、5秒経ったらドアをノックしよう
1,2,3・・・4・・・・・・・5・・・・行くぞ!
ドアノブを握ろうとした瞬間、思い切りドアが開いておでこをぶつけた
「いってーーーー!!」
「えっ?」
嘘だろ・・・・・・
何で思い切り開けるかな
「翔・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ごめんね、痛かった?」
えっ・・・・・
何で荷物を?
「お前、どこ行くんだよ」
「えっ・・・・・それは」
「いいか、もう朝の事は忘れてやる・・・でも次はないからな!約束しろ」
「翔」
「返事」
「うんっ!約束するよ」
クソッ
この笑顔かよ
俺はこの笑顔が好きなんだ
「で・・・どこに行こうとしてたんだ?」
「うん、洗濯?」
「・・・・・・・・・・・・は?」
「眠れないから洗濯しようと思ったら、意外と多くて」
こいつ・・・・・
まぎらわしいっ!!
「お前・・・・・・」
「あはっ」
「で、足は?」
「うん、今は平気」
「そうか」
「ありがとう、翔」
「ん?」
「許してくれて」
「・・・・・・・・・・・・ばーか」
「嬉しいよっ!・・・・・うんっ・・・・グスッ」
「泣くな!」
「だって・・・・・・だってぇーーーー」
「もういいから来い」
「ん?」
「ミルクでも飲もう」
「うんっ」
あれ・・・・
なんだか気持ちが軽くなった
やっぱりこいつにかなり助けてもらってるのかも知れないな
リビングに戻ると、丁度和海が帰って来た
「おかえり」
「おかえりなさい」
「ただいま・・・・やはり1日も持ちませんでしたね」
「黙れ!」
「よかったです」
そう言いながら部屋に向かった
「朝の和海さん、めちゃ怖かった・・・・・」
「へぇ」
「翔も」
「当たり前だ」
「あっ、俺が作るから座ってて」
「いいよ」
「いいから!」
「・・・・・・・・・・・わかった」
そして
「おまたせ~!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうしたの?飲まないの?」
「猫舌だから」
「そっか、じゃいただきまーす!・・・・・・ぶはっ、まずっ!!」
やっぱりかよ
明らかに匂いで気付くだろ
「お前さ、鼻詰まってんの?」
「うんうん、花粉症なんだ」
「でも、文字ぐらい読めるだろ?ミルクとヨーグルト、とろみもあるし気付くよな?」
「全然、だってみんな高そうなものばかりだし、ミルクも高級だから濃いのかなーって」
「はぁ・・・・・・」
「でもでも、砂糖入れれば飲めるよ?」
「いらない」
「えーーっ、勿体無い」
「じゃ、お前が飲め」
「ううっ・・・・・」
「待てよ・・・・それ、スープに入れちゃえ」
「えっ、無理!ばれたら怖い怖い!!」
「大丈夫だって、早く入れて来い」
「でも」
「いいから」
「わかったよ」
そしてホットヨーグルト(砂糖入り)はスープ鍋に投入された
「早くミルクを」
「うん」
「今度は間違えるなよ」
「わかった!」
急いでミルクを温めて、何事も無かったかのようにソファーに腰掛けてミルクを飲んだ
「今夜はクラムチャウダーですか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
和海は何の疑いも無くスープを飲んだ
嘘だろ?
「おや、これは・・・・・」
「な、何?」
「今までのスープの中で一番では」
そう言えば、お腹空いたな
しかもそう言われると美味しそうに見えるし
「和海、少し飲ませて」
「嫌です」
「何で?いいじゃん」
「お断りです」
「和海は新しく持ってくればいいだろ?俺全部飲むし!」
「・・・・では仕方がありませんね、残さず飲んでくださいね」
「うん、いただきまーす!・・・・・げっ、クソまず・・・・うげっ!」
「私は一言も美味しいとは言いませんでしたよ?全部飲んでくださいね」
「ううっ・・・・」
やられた
和海め・・・・・嬉しそうな顔しやがって!!
「どうしました?」
「別に!」
くっそぉぉぉ!!
まずいって代物じゃないだろ・・・・・まるでゲ・・・やめよう、気分が余計に悪くなりそうだし
「ねね、翔・・・あの」
「何だよ」
「今日はスープじゃなくてアサリの味噌汁だったよ」
「ぶはっ!!」
「あはっ」
「先に言え!」
「だって・・・・・」
「気分悪くなって来た・・・・・」
「翔、残したら怒りますよ?」
「うっ」
自分は美味しそうなものを・・・・・
ピザか?くっそぉぉ!!
「お前も飲め!連帯責任だ」
「おかしいおかしい!意味がわからない」
「そもそもお前がミルクとヨーグルトを間違えなければこんな事には」
「あっ・・・・・・・ああああああ」
「うっ・・・・・・な、何かな~和海さん」
「いえ、ヨーグルト味の味噌汁を飲む翔の顔が堪らなく可愛いので」
「殴るぞ!」
わかっててあんな芝居を・・・・・・
ほんと、性格悪すぎだ!!
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