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放課後、有無が部室にやって来た
やはり本気なんだ・・・
そして翔が来た
「よろしくお願いします」
「よろしくな」
あ、あれ?
普通だけど、あれ?
「じゃ、燕羽いつものやつからな」
「うん、行こう有無」
「うん」
というか・・・・めちゃ速いし2周も離されてるとか
「大丈夫?」
「やっぱりすごいね」
「そうでもないよ」
「え・・・」
「むしろ楽かも」
「うそん」
「次は?」
「んとね、柔軟」
「うん」
えっ・・・体柔らかすぎでしょ?
「やらないの?」
「いえ、これが精一杯です」
「えっ?」
「あはは・・・」
「じゃ、押してあげるね」
「う、うん」
怖いけど仕方がない
翔よりはマシだと思うし
「いででででっ!!」
「かたいね」
翔より厳しいとか
「後は?」
「ん~、翔待ちかな」
「そうなんだ・・・・・・あのさ、聞いてもいい?」
そう言って俺を見つめた
嫌とは言えない雰囲気だし
「いいよ」
「燕羽はさ」
「うん」
「翔の事が好きでしょ」
「えっ!」
「何となくそんな気がしたから」
「でも、翔には恋人がいるし」
「でも、妄想は自由だと思う」
「ほんとはね・・・・内緒だよ?絶対」
「うん」
「最初は一緒にいるのが楽しかった・・・・その次は少しだけ指が触れた時嬉しかった」
「それが好きなんじゃないの?」
「だからさ・・・・・」
「触れたいと思った先は?」
「・・・・・・・・・・・・抱きしめられたいと」
「そうなんだ」
「内緒だよ?」
「うん」
そして翔が来た
「終わったかー?」
「うんうん」
「んじゃ、ハイジャンの用具を出して来い」
「わかった」
すごくドキドキした
あんな事を言われたから逆に意識してしまう
「ばればれ!」
「もう!」
二人で用具を出して準備をした
「んじゃ、燕羽跳んでみろ」
「うん」
この高さなら行けるかな
「どうぞ」
「うん」
がんばって跳んだ
嬉しいけど有無なら余裕なんだろうな
「よし、有無」
「はい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
嘘!
跳べないとか・・・・なんで?
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「だろうな」
「ずっと跳べないから」
「そっか」
「お前は才能があり過ぎるから悩むんだよ」
「えっ?」
「本やCDで勉強したんだろ?」
「うん」
「んじゃさ、今の位置から2歩下がってやってみろ」
「でも、そうしたら踏み切りが」
「俺に教わりに来たんじゃないの?」
「そうですけど」
「いいからやれ」
「はい」
う~ん
謎すぎ
明らかにタイミングが合わないような気もするけど
「行け」
「はい」
嘘!!!
跳べたし
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なっ?気持ちよかっただろ」
「すごく」
「まぁ、そういう事だからお前はもう理解できたんじゃないのか?」
「何となく・・・・でも、もっと教えて欲しいです」
「俺さ、一応ライバルな?」
「はい」
「でも、いいよ・・・・・教えてやる」
「はい」
いいのかな・・・・・
あんな事言ってるけど
それから翔は有無にいろいろな事を教えていた
もちろん俺にもね
でもね・・・・俺は有無みたいには跳べないから
屋敷に帰って一人でバルコニーから星を見つめていた
「どうした?」
「ううん」
「いってみ?」
「俺、才能ないかも」
「ばーか!」
「でも」
「ったく・・・・・じゃ、元気が出るおまじないだ」
「えっ?」
そう言いながら俺を抱きしめてくれた
そして言った
「お前は跳べる、背中に羽をつけてやるから頑張れ」
「・・・・・・・・・・・・・・うん」
「よしよし」
「俺、がんばる!」
「だな、じゃ早く寝ろよ」
「うんっ!」
嬉しいと感じたのは、やはり俺は翔の事が・・・・?
でもでも、無理だもん
でも、悲しいな
すごく悲しいよ
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