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眼が覚めたら翔が居なかった
リビングに向かうと、和海さんがいた
「あっ、おはようございます」
「おはようと言うよりもう午後ですけどね」
「嘘っ!」
「夜更かしでもしたのですか?」
夜更かし・・・・・
確かにしたかも
「あの・・・」
「翔でしたら有無と出掛けましたよ」
「えっ?有無とですか?」
「ええ」
なんでさっ!
なんでライバルと仲良く出掛けるんだよ!!
ソファーに座り、うさぎのぬいぐるみを抱きしめながら耳を引っ張った
「では、私は仕事ですので」
「行ってらっしゃい」
そして一人・・・・・
と言うか、有無と出かけるなんて聞いてないしねっ!
「むむぅ・・・・・・」
「あれ?燕羽君一人なの?」
「・・・・・・・・・・・・・はい」
「だから翔が居ないから拗ねてるんだ」
「違いますっ!」
そうだけど・・・・・・
「じゃさ、俺とデートしない?」
「へっ?」
「ここで」
そう言って見せてくれたのはクルージングしながらのディナーのチケットだった
「他に行く人がいたのでは?」
「気が向いたら行こうかなーと思ってたけど、君となら気が向きそうだし」
クルージングとかめちゃ気になる
でもな・・・・
「嫌かな?」
「えっと・・・・・」
「俺じゃ役不足?」
「まさか!でも俺でいいのかなって」
「もちろん」
どうせ翔は有無と出掛けてるし、俺もたまにはいいかな
「じゃ、行きます」
「ホント?嬉しいな」
そう言いながら笑った顔が本当に嬉しそうだった
「少し早いけど行こうか」
「はい!」
こうして俺は楓さんと出掛ける事になった
内心ドキドキだ
「見つかりませんか?」
「平気だよ」
「帽子とか」
「余計に怪しまれるしね」
「そうなんだ」
「じゃ、行こう」
「はい」
二人で屋敷を出て、楓さんの車で港に向かった
初めて乗るけど、めちゃ速いしエンジン音でほとんど会話が聞こえない
これって、名前が出て来ないけど外車だよね
左ハンドルだからなんとなく不思議な感じ
「まだ時間があるからそこのカフェに入ろうか」
「はい」
そのままお洒落なカフェに向かい、車を降りた
「耳が・・・・」
「ごめんね、うるさかった?」
「いえ、平気です」
ものすごいエンジン音だったから耳がおかしい
でも、速くて気持ちよかったな
そのまま二人でカフェに入り、窓際に座ろうとしたら・・・・・
「へぇ~、楓とデートか?」
この声はまさか・・・・・
「翔と有無」
「いや~、歩きすぎて疲れたから休憩してたんだよ」
「そうなんだ」
何をしていたんだろう
気になるけど・・・・・・
「あっ、燕羽」
「ん?」
「俺達今から映画に行くんだけど一緒にどう?と言いたいところだけどお前達もデート中だったな」
「映画?」
「有無が観た事が無いっていうからさ」
「そうなんだ・・・でも」
行きたい
翔と二人では行かせたくないし
でも・・・・・・・
そんな事を考えていたら楓さんが言った
「あっ、ごめんね」
「?」
「メールに気付かなかった、急に仕事が入ったらしい」
「えっ?」
「だから翔達と行って来るといい」
「仕事ですか?」
「うん、誘っておいてホントにごめんね・・・・じゃ俺は先に行くね」
「はい、頑張って下さい」
「ありがとう」
ギタリストって大変なんだな
でも仕事じゃ仕方が無いしね
「よし、行くか」
「と言うか、何を観るの?」
「行ってから決めよう」
「わかった」
出来ればラブロマンスとか感動系がいいな
でも・・・・・・
「ひぃぃ!!!」
「うるさいからっ!」
「だって、ホラーとか無理っ!」
「映画だろ?」
「いやぁーーー!!」
こうして有無のリクエストでホラーを観る事になってしまった
俺・・・・・気絶するかも
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