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その後
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「楓、行きますよ」
「うん、楽しみだな」
「そうですね、会うのは3年ぶりですしね」
「だね」
翔は卒業後、モデルを辞め燕羽と暮らし始めた
あの後、燕羽にはスカウトがたくさん来たらしいが全て断った
そして大学に入り、翔がコーチになり二人で頑張っているらしい
と言うか・・・海外レベルにまで成長したのには驚きだが
「和海、楓!」
「翔」
「久しぶり、燕羽君」
「こんにちは」
二人とも元気そうだ
「燕羽君、すごい活躍だね」
「あはっ、翔のおかげです」
「身長も伸びたみたい」
「はい!」
「行こう」
「ええ」
「翔、大丈夫?」
「ああ」
燕羽が私の代わりを果たしていた
「翔、燕羽」
「よっ、皆無と有無」
「久しぶり」
「だな、元気か?」
「うん」
「大会ぶりだな」
「そうだね、また燕羽に負けたけど」
「有無にはいいコーチがついてるでしょ?」
「そうだよ、だからすぐ追いつくから」
「怖いな」
皆無達は別の大学でハイジャンを続けていた
皆無は勉強して有無のハイジャンのコーチをしていた
燕羽とはいいライバルだ
「じゃ、久しぶりの再会に乾杯しようよ」
「そうですね」
数年前までこんな光景は想像もつかなかっただろう
でも、今はそれぞれの道で頑張っている
楓も最近は忙しいし・・・
「楓、最近忙しそうだね」
「うん」
「和海がすねるよ」
「拗ねたいのは俺の方」
「はぁ~、楽しいな」
「だねっ!」
「たまにはこうやって会おうよ」
「そうですね、楓がオフになればいつでも会えます」
「じゃ、無理か」
「・・・・・・・・・・・はぁ」
「燕羽、次の大会は負けないから」
「俺も負けないよ」
「はぁ・・・翔がコーチだしね」
「でも、次は負けないから・・・でしょ、有無」
「だね」
こうして楽しい夜を過ごし、みんなそれぞれの家に帰って行った
「飲みすぎた~」
「ジュースだろ?」
「うん・・・次の大会は来月だね」
「だな・・・頑張れよ」
「俺は翔の為に跳ぶんだから負けないよ?」
「そっか、楽しみだな」
「ふふっ」
「じゃ、大会まで別々の部屋だな」
「あ~ん、嫌だし!」
「冗談だよ」
「もう!」
俺達はうまくやっている
燕羽はいつも俺の傍にいていろいろ面倒を見てくれていた
「俺の背中の羽の片方はね」
「ん?」
「翔の羽だよ」
「燕羽」
「いつも一緒に跳んでるんだ」
「・・・・・・・・・・・そっか」
「ねね、幸せ?」
「もちろん」
「俺も~!」
星空の下、二人で歩きながら微笑んだ
これからも俺達は二人で一人なのかもね
もしそうだとしたら、俺の怪我もすごく遠回りして燕羽と巡り会う為だったのかもね
「どうしたの?」
「愛してるよ」
「へっ?」
「返事!」
「俺も愛してる・・・てかコーチみたいに言わないでよ~」
「お前がとろいからだよ」
「もう!」
今最高に幸せだ
きっとこれからも幸せが続いて行くんだ
だって沢山の星が祝福してくれているんだから
ー完結ー
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