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そのまま和海の部屋に向かい、二人で眠った
汗をかいたから体が冷えてしまった
「少し眠りましょう」
「うん」
綺麗な肌だな
俺の肌と相性がいい
心地いい体温に包まれながら目を閉じた
「はぁ・・・」
呼吸が苦しい
体が重い
「翔」
「ごめん、部屋に戻るよ」
「熱があるのでは?」
「平気」
「いけません、今薬を」
薬を飲まされたけど効きそうにない
「下がりませんね、病院へ行きましょう」
「和海」
「はい」
「もし和海に俺の力が加わったのなら見つけられるはず」
「見つける?」
「庭の奥に薬草が生えているんだ、それを」
「わかりました、すぐに」
「ごめんね、疲れてるのに」
「そんな事は気にしないで下さい」
そう言って部屋を出て行った
和海は見つけられるだろうか?
繭の話が本当なら見つける事が出来るはず
「薬草・・・」
植物には余り詳しくない
どこをどうやって探せばいいのか
そもそもどれが翔の言っていた薬草なのか
「風邪に効く薬草・・・か」
小さく呟くと、突然木々が揺れた
「えっ?」
まるでこっちへ来いと言うように道が出来ていた
「これだ」
迷わず薬草を摘み部屋に戻った
「翔、これですか?」
「正解、これで俺達は無敵だね」
翔の言葉を聞きながら薬草を見つめた
「まずはこれをどうすれば?」
「うん、すり潰して薬草の汁を」
「わかりました」
まさか自分が飲むはめになるとはね
でも、繭の反応はまずいと言っただけだし大丈夫だろう
「出来ました、口を」
「うん」
そして・・・
「にっが!!!くそまず!!!」
「でしょうね」
マジかよ
繭強いな
これはまずいレベルじゃないぞ
でも、体が温かくなって来た
「眠い」
「はい」
効果はありそうだ
和海に抱き着いたまま今度は眠りに落ちた
「んっ・・・」
「大丈夫ですか?」
「和海、学校は?」
「今日は休みました」
「俺なら大丈夫だよ」
「心配ですし」
「ありがとう」
「もうすぐお昼ですので食べ物を」
「もうそんな時間なんだ」
「ええ」
よく寝たから体は軽い
と言うかずっと傍にいてくれたのかな
和海の部屋だしそう言う事だよね
「何か食べたいものは?」
「特に無いかな」
「わかりました、では少し待っていて下さいね」
「うん」
午後の寮は静かだな
改めて見るとすごい部屋だな
俺の部屋もすごいと思ってたけど更に広いし
「お待たせしました」
「ありがとう」
美味しそうなグラタン
「熱いですので気を付けて」
「うん、いただきます」
食欲も戻ったみたい
昨日とは大違いだ
「あちっ!」
「お水を」
「うん」
グラタンは好きだけど猫舌だから食べられない
「冷ましましょう」
「だね」
「はい、口を開けて」
「えっ」
「どうぞ」
「うん」
恥ずかしいけど口を開けた
「美味しい」
「よかったです」
「と言うか、熱が無くてもこの体じゃ学校行けないね」
「そうですね」
体に残された痕を見つめ苦笑した
「あっ・・・なんかごめん」
「私は隠れますので」
「うん」
和海の首筋を見つめ思わず教会の出来事を思い出してしまった
「積極的な翔も好きですよ」
「・・・・・・・」
思い出すだけで顔が熱い
俺からあんなに激しく求めた事なんて無かったのに
「食べ終わったら薬草を」
「うっ!」
「念の為たくさん採って来ましたので」
せっかくの美味しいグラタンが一気にくそまずくなった
「うげぇ」
「では少し眠って下さいね」
「うん」
そして夕方
ノックの音で目が覚めた
「俺、戻るよ」
「大丈夫です」
そのままドアに向かい廊下で話を聞いていた
やっぱり和海の部屋にも来るんだな
会長だし仕方ないけど俺がここにいる事がバレたら今度こそミミズパスタかもね
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