アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
夜中、幻月の部屋を見に行ったけど今夜は戻らないらしい
外出届を書き直しておくか
「翔?」
「和海、胡月と幻月はお泊りらしい」
「おや」
「日帰りはきついしね」
「そうですね、では書き直しておきます」
「うん、お願い」
本当は規則違反だけど今回は多めにみよう
初めてのデートだしね
二人で凱の部屋の前を通ったらなんかすごい声がした
「熱い!もうやめろ、おいっ」
「これからでしょ?」
「まじでやめろって!死ぬ」
「死なないから、すぐに気持ちよくなる」
「ならない!息を吹きかけるな!」
「ふふっ」
何のプレイだ?
楓にそんな趣味があったとは驚いた
「行きましょう」
「和海の部屋は向こう!じゃおやすみ」
「はぁ・・・」
「露骨にがっかりするな」
「わかりました、おやすみなさい」
「うん」
あんな声を聞いた後じゃ、何をされるかわからない
熱いのは嫌だし和海ならもっとエスカレートして縛られそうだし
大人しく部屋に戻って寝る事にした
「いい加減にしろよ!」
「だって肩が凝ったって言ったでしょ?」
「だからってどうしてこんなものがあるんだ」
「メンバーにもらった」
「お灸が好きな奴がいるのか?」
「多分、使ったけど熱かったんじゃない?」
「それを俺にやるかな~」
「よく効くって書いてある」
「マジで熱いから!しかも息を吹きかけて燃やそうとするな、死ぬかと思ったし」
「気持ちよかった?」
「熱かった!」
「肩は?」
「・・・・・楽にはなったな」
「じゃ、もう一度やる?」
「しません!」
「じゃ、他の事する?」
「寝るから戻れ!」
「じゃ、楽しい事は?」
「全部同じだろ?お前は何回やれば気が済むんだ!」
「何回も」
「俺が死ぬ」
「わかった、死なれたら困るから戻るね」
「ああ」
「おやすみ」
「おやすみ」
今回は大人しく戻るかと思ったら押し倒された
「おい!」
「どうしても嫌?」
「・・・・・・・」
「明日は日曜だしいいよね?」
こいつには参るな
そんな顔で言われたら断れない事を知っているし
「鍵を」
「かけた」
「用意周到だな」
「もちろん」
やばいな
こいつの体にどんどん溺れそうだ
もう抜け出せない
嫌がっていても体は正直だしどうしようもない
明日は動けそうにないな
翔がいない
怖いけどトイレに行きたい
どうしよう
「もうだめっ!」
びくびくしながら廊下を歩き、トイレに向かったけど足が進まない
「おい!」
「ひぃぃ!!」
「またお前か」
「お願い冬矢さん!着いて来て」
「子供かよ」
「お願い!」
「わかったから行くぞ」
「うんっ!」
「ここでもこうなるとはな」
「俺達臭い仲だね」
「一人で行くか?」
「ごめんなさいっ!!」
今一人になったら死ぬ
でも冬矢さんは優しいからそんな事はしないけどね
「着いたぞ」
「お願い、待ってて!」
「わかったから」
「ありがとう!」
急いでトイレに向かい何とか間に合った
でも、トイレの中も怖い
「お待たせ」
「戻るぞ」
「うん」
「何も出ないから怖がるな」
「でも、うわっ!」
変な影が壁に映ったから思い切りしがみついた
「窓の外の虫だよ」
「そ、そっか・・・」
そのまましがみついたまま部屋まで送ってもらいお礼を言って別れた
「相変わらず怖がりだな~」
「翔!どこに行ってたのさ!」
「見回り」
「そっか」
会長だから文句は言えない
「よく一人で行けたな」
「冬矢さんに」
「へぇ」
「何?」
「いや別に」
「もう、寝る!」
「おやすみ~」
まだドキドキしてる
怖いけど嬉しかったな
いつもこの時間にいるのかな?
でも偶然かも知れないし、トイレは寝る前に済ませないとね
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
194 / 307