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俺のせい
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ここに来て何となく生活も慣れて来た
監獄とは言え、欲しい物は金で買えると言う事も知った
俺は数日前に新しい厚手の手袋と本と薬を仕入れていた
そして今日、それを椿に差し出した
ここでは実用品の方が嬉しいと思ったからベタなプレゼントは止めた
「えっ?」
「誕生日だと言っていただろ」
「あっ・・・・はい!ありがとうございます、すごく嬉しいです」
「さすがに自由は買えなかったがいつか必ずここから出してやるから」
「僕は、貴方が一緒ならどこにいても天国ですから」
「・・・・・・・・・・・・・椿」
「でも、外の世界で貴方と幸せに暮らしたい・・・・本当にそう思っています」
「必ず出してやるから」
「はい」
はにかんだ笑顔が可愛かった
抱きしめても抱きしめたり無い
こいつの為なら俺は何でもしてやりたいと本気で思っていた
そんなある日・・・・・・
「氷龍、看守が呼んでるよ」
珍しい事があるものだ
俺に何の用事なんだろう
「椿、すぐに戻る」
「はい」
そのまま看守部屋に向かい、ドアをノックした
「何ですか」
「ああ・・・・そこの書類を整理しておけ」
「全部ですか?」
「文句あるのか?」
「・・・・・・・いえ」
くだらない書類整理の為に呼ばれたのか?
バカらしい
どうでもいいようなものばかりなのに
それでもやらなければいけない
早く終わらせても2時間は掛かりそうだ
でも、とにかく手を動かさなければ終わりそうに無い
「俺さー、ふられたの初めて」
「そうですね」
「賢い奴が好きだし顔もそこそこ好みなのにさ・・・・・」
何の話をしているのだろう
僕はこの二人と会話した事は殆ど無い
「やっぱり邪魔なものは排除するべき?」
「お好きなように」
「そう言うと思った」
僕は他人事のように部屋の隅でもらった本を読んでいた
すごく綺麗な表紙で、内容も楽しい
「そう言えば・・・・・今日誕生日の奴がいるらしいね」
「ええ」
僕の事?
まさかね・・・・今まで同じ部屋にいても無視されていたし
「じゃ、お祝いしないとね」
「そうですね」
「えっ?」
そう言うと、いきなり読んでいた本を取り上げられた
「返して下さい」
「へぇ・・・植物図鑑ね」
「返して!!」
「こんな場所に、花なんて似合わないね」
「やめてっ!!」
ライターを近付けて本を燃やそうとするのを必死に止めた
「そんなに大事?」
「はい」
「どうして?」
「どうしてって・・・・・・」
「氷龍からのプレゼントだから?」
「・・・っ!」
「でもさ・・・・俺も彼が気に入ってるんだよね」
「えっ?」
「だからさー、彼を頂戴?」
「そんな物みたいに・・・・・嫌です!」
「ダメ?」
「はい」
「俺がこうしてお願いしてるのに?」
「・・・・・・ダメです」
「・・・・・・・・・・・・・・・あっそ」
「ああっ!やめてっ!!」
本を破りながら一枚ずつ目の前で燃やされた
何も出来ない自分が悔しかった
「泣いてるの?」
「ひどいっ!どうして・・・・・」
「可愛い泣き顔だね・・・・そう思わない?和海」
「ええ、本当に」
「もっとその顔が見たいなー」
「えっ・・・?嫌っ!!何を・・・・離して下さい!」
「氷龍とやってんでしょ?何初めて見たいな顔してんの?」
「止めて!嫌だ!!」
簡単に腕を捕まれ、裸にされた
「和海、飢えている奴らをこの部屋に招待してやれ」
「はい」
そして僕の目の前に知らない奴らがニヤニヤして立っていた
人種も様々ですごく怖かった
「やれ」
その掛け声と共に、僕の体はおもちゃの様に扱われ抵抗すら出来ないまま無理矢理中に入り込んできた
「嫌・・・・いやーーーー!!」
「クスッ、お口が開いてるぞ」
「はい」
「ううっ・・・・止めてっ・・・・もう止めてっ!!」
「1本じゃ足りないらしいね・・・・二人同時に入れてやれ」
「嫌・・・・嫌だ・・・・・ぎゃーーー!!」
鋭い痛みと、何かが裂ける感触
もう死にたい
無理矢理犯されている僕の目の前で、また本を破り燃やしながら微笑んだ
悪魔だ・・・・・
こいつは人間じゃない
「舌を噛まないように何か入れておけよ」
「はい」
悔しい
死ぬ事も出来ないまま、僕は犯され続けた
次々に違う房の奴らも呼ばれて、僕の体は汚い雑巾のようにボロボロにされた
違う・・・・雑巾以下だ
汚い液体が体中にかかっている
もちろん中にも
「ううっ・・・・どうして・・・・・」
「素直に俺にくれないからだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
もう声も出ない
立ち上がる事も出来ない
「俺に逆らった勇気は褒めてやるよ・・・・」
「・・・・・・・・・逆らう・・・・つもりは・・・・」
「あったよね?」
「ぎゃーーーーー!!」
無理矢理拳を裂けた場所にねじ込みながら笑った
「和海、汚れた」
「はい」
こいつは汚いものを触ったかのように自分の手を拭かせていた
僕はそいつの血だらけの腕を見つめながら泣いた
どうして?
好きになる事はいけない事なの?
違う・・・・・
氷龍だからいけないんだ
でも・・・・・僕は・・・・・・・
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