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おばーちゃんとの別れ際、駅のホームでお弁当を買って渡した
その中にはお金も入れた
お金だけ渡すと受け取らないと思ったからお金とメモを入れておいた
メモには一言、「また会いに来てね」と書いた
ドアが閉まる直前、俺の頭を撫でて泣いていた
優しい手・・・・・懐かしい感触
俺は電車が見えなくなるまでホームに佇んでいた
すごく寂しい
そのまま家に帰ると、香水の匂いがした
また男が違うらしい
ホント、よくやるよね
「あら、帰って来たのね」
「俺の家でもあるしね」
「相変わらず憎たらしい」
「あんたは相変わらずケバイね・・・・鏡見た事ある?若作りしてもみんなあんたじゃなくて金にしか興味がないんだとそろそろ気付いたら?」
「うるさい!」
「肌もたるんでるし、メイクもケバイ・・・誰が金以外であんたを抱くんだよ、馬鹿じゃない?」
「いい加減にしなさい!」
「そんな男の言葉を真に受けて、金を湯水のように使うなんてね・・・・・あの男も馬鹿の極みだ」
「言いつけてやる」
「どうぞ・・・・・でもさ、これだけは覚えておいてね」
「何よ」
「あいつが死んだらあんたをこの家から追い出してやる・・・もちろん金なんか渡さない」
「法律を知らないのかしら?」
「でも、あんたの浮気現場の写真をばら撒けば法律も覆す事が出来るかもね・・・せいぜい離婚されないようにするんだね」
「それをいつ・・・・」
「嘘じゃないよ、写真は俺が別の場所に保管してるから探しても無駄」
「・・・っ!」
「でも、元気なおばさんだよね~・・・ホストに大金つぎ込んで出張ホストで若い体をむさぼって」
「死ね!」
「あんたが死ねよ、くそばばあ」
言い合いの時間も無駄だね
馬鹿らしい
そのまま自分の部屋に向かい、仮眠をとってまた夜の街に出掛けた
誰と遊ぶわけでもないけど、俺にはお気に入りの場所があったから
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