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僕の事
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何で人間は平等ではないんだろう
そんな事を考え出したのはママと家を出てからだった
確かにママと暮らしている時も考えた事はあったけど、僕はそれなりに幸せだったからこのまま小さな幸せがずっと続くものだと思い込んでいた
昔の僕は多分今より幸せだった
ママはいつも泣いていたけど、家もあったし優しいお兄ちゃんもいた
お兄ちゃんとの思い出はたくさんあるけど、今でも鮮明に覚えているのは二人で大きなりんごを食べた事
すごく美味しくて甘かった
でも、幸せも奪われてしまった
ある日、僕はママに連れられて電車に乗った
小さかった僕は、遊びに行くのかと思って喜んでいた
でも、ママの顔は悲しそうで僕の手を握りしめた手が震えていた
そして着いたところは海だった
しばらく海を見つめていたママの顔を今でも忘れない
すごく寒い日だった
震える僕の手を握りしめて、ママは海に向かって歩き出した
僕は怖くて泣いた
海の水はとても冷たくて、すごく怖かった
そんな僕達を助けてくれたのは、近くに住んでいた漁師さんだった
泣き叫ぶママを砂浜まで引きずり出してそのまま家に連れて行ってくれた
綺麗なままの顔は砂で汚れていた
僕の顔も汚れていた
そしてママと二人で温かいお風呂に入った
ママはずっと泣いていた
安心した僕はママに一生懸命話しかけた
でも・・・・・・
ママは僕の頭を押さえつけて、お風呂の中に沈めた
温かいけどすごく苦しくて怖かった
暴れる音を聞いて、漁師さんの奥さんが慌てて僕を助けてくれた
そしてママを叩きながら泣いていた
その時の会話は余り覚えていないけど、人生はやり直せるんだから頑張れ・・・とか言っていたっけ
ママは僕が嫌いだった
理由はわかっている
僕がママに似ていないから
お兄ちゃんはママによく似ていた
でも、僕は似ていない
それが悲しかった
家を出てからのママは毎日僕に八つ当たりをした
優しいママはどこかに消えてしまったんだと思った
漁師さんの家の離れに僕達は住まわせてもらっていたけど、毎日が空腹だった
ママはお金がなくて毎日イライラしていた
それを見かねた漁師さんの紹介で、ママは漁港で仕事を始めた
新しい家も見つかった
その時の僕は、まだ事情がよくわかっていなかった
いつかに家に帰れるんだと思い込んでいた
でも、新しい家から新しい学校に通うようになって漸くもう帰れないんだと知った
僕達だけがどうしてこんな思いをしなければいけないのか
お兄ちゃんはきっと幸せに暮らしているんだと思うと、全てが嫌になってしまった
ママは綺麗だから男の人には優しくしてもらえた
でも、女の人にはいつも辛くあたられていた
そして、ママの帰りが遅くなった
僕は毎日一人で食パンを食べて一人で眠っていた
そして僕とママの家に知らない男の人がやって来た
その人は同じ漁港で仕事をしている人だった
その人はそのまま帰る事はなかった
小さな家の中での三人暮らし
幸せには程遠い
毎日隣で寝ているはずのママの布団から声が聞こえた
苦しそうな感じの声
心配になってそっとママの方を見て驚いた
ママはその人に抱きついていたから
だから眠るのが嫌だった
すごく嫌だった
ママが仕事でいない時、その人はいつも僕を殴った
お前なんかいらないと言いながら蹴飛ばされた
いつも体が痛かった
ママに言おうと思ったけど、言ったらもっと殴ると脅されて僕は何も言えなかった
そんなある日の夜中、ママ達が話をしていた
「おい、あのガキどうにかしろ」
「どうにかって言われても」
「親戚とかいるだろ」
「母なら田舎に」
「じゃ、連れて行け・・・俺はガキが嫌いなんだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それとも俺が出て行こうか」
「わかったわ、すぐには無理だけど明日様子を見に行くから」
「ああ」
その会話を聞きながら、布団の中で泣いた
ママは僕を捨てるつもりなんだ
そして次の日
僕はママに連れられて、おばあちゃんの家に行った
すごく優しいおばあちゃんだった
ママは帰りにおばあちゃんに言った
「もし私に何かあったらこの子をお願いね」と
おばあちゃんは、そんな事言わずに頑張って生きろと言っていた
そして
ママが突然死んでしまった
でも、悲しくはなかった
だって、僕を捨てようとした人だから
きっとバチが当たったんだ
その時の僕は本当にそう思っていたんだ
ママがいなくなって一人になった僕は、そのまま施設に入れられた
殴られる事はなかったけど、先生がとても怖かった
そして中学生になった
生活は変わらない
学校に行ってもいじめられるだけだった
体育祭や文化祭、遠足や野外学習
みんなお弁当を食べていた
美味しそうな玉子焼きやウインナー
そして・・・・・うさぎのりんご
きっとお兄ちゃんも美味しいお弁当を食べているに違いない
そう信じ込んでいた
僕の憎しみは優しかったお兄ちゃんに向けられていた
そんなある日、僕を引き取りたいと言う人が現れた
その人は、その町の偉い人だと先生は言っていた
お前は幸せ者だと言われた
新しい家族・・・・・本当に幸せなの?と考える僕の意思は無視されたまま強制的にその人の家に連れて行かれた
大きな家にはお手伝いさんが3人いた
でも、他には誰もいなかった
家に連れて行かれて綺麗な服を着せられた
美味しいご飯も食べさせてもらった
でも・・・・・・・
「繭、来なさい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「怖がる事はないんだよ・・・・さぁ」
その人は毎日僕を寝室に呼んで、体を触った
そしてその行為はどんどんエスカレートしていった
最初は体を舐めるだけだったから我慢出来た
そして口の中にその人のモノを入れられた
それも我慢できた
気持ち悪かったけど我慢した
「繭・・・・もっと舌を使うんだ・・・そう、いい子だ」
言われた通りにしていれば殴られる事はない
もう殴られるのは嫌なんだ
「イクよっ・・・・繭っ!」
「ぐっ・・・・」
「飲みなさい」
「・・・・・・・・・・・・・・・ゲホッゲホッ」
生臭くて吐きそうな液体をむせながら飲み込んだ
そんな行為がしばらく続いた
そして気付いた
僕は子供としてここに連れて来られたんじゃないと
僕は単なる性処理をする物でしかないと
お客さんが来る時は、裸でずっとテーブルの上に寝かされた事もあった
大事なお客さんの時は、教えられた通りに口の中でお客を満足させた
学校にも行かなくなった
こんな生活が続くのなら、学校でいじめられたほうがマシだった
そして中学を卒業した僕は、生きる事の意味すら見失っていた
そして行為はますますエスカレートしていった
「痛いっ・・・・お願いです・・・もう」
「ダメだ、これから毎日太くしていくから我慢するんだ」
「ううっ・・・・」
初めて味わう痛みだった
その人は、僕の中に棒みたいなのを入れて抜けないようにした
痛くて苦しくて辛かった
そして毎日どんどんその棒は大きくなっていた
もう死にたいと毎日考えるようになっていた
そんなある日
僕は念入りにお風呂に入れられて、綺麗な服を着せられた
「今日のお客様はとても大切な方だから大人しく言う事を聞くんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そのまま客室に連れて行かれた僕を待っていたのは、醜く太った50過ぎの人だった
「可愛いねぇ・・・・まずはその口で私を満足させてみなさい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
言われた通り、僕は口を使って満足させた
吐き出されたモノは今までで一番まずかった
「上手だよ・・・・本当に可愛い子だ」
「うっ・・・・っ」
いきなり指を入れられて、激しくかき回された
「成程、いい具合だ」
何をされるのかと言う事に気付くのに時間はかからなかった
だけど・・・・もう嫌だ
こんな奴にやられるぐらいなら死んだ方がマシだ
だから僕は・・・・
そいつを蹴飛ばしてそのまま家を出た
真っ暗な道をひたすら走り、そのまま死のうと思った
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