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家に帰ると、翔の部屋で繭も眠っていた
可愛いっ!!
そっと布団をかけて部屋から出て、シャワーを浴びようとして服を脱いだ瞬間
「あいつの香りが・・・・」
抱きしめられれば香りも移るか・・・・・
と言うかこの香水何だろう
いやいや、何言ってんだ?
急いで服を洗濯機の中に入れてシャワーを浴びた
何だか同窓会の事よりも、あいつの事しか覚えていない
どう言う事なんだ?
「あーーーー、何なんだっ!」
どうしたんだ俺
あいつの顔しか浮かんで来ない
綺麗な髪だったな・・・・・
俺とは正反対のサラサラな髪
しかし、翔もそうだけど世の中には綺麗な顔の男がいるんだな
タイプは違うけど、見入ってしまったのは確かだ
「もう考えるのはやめよう」
今考える事は、繭の学校だな
どうするつもりなんだろう
行きたくないなら無理には行かせられないけど、困ったな
「あっ・・・・しまった」
今気付いたけど、翔の部屋があると言う事はこれからは一緒に寝られない
現に隣には繭が寝ていたし
「マジか・・・・・」
でも、まぁ・・・・仕方ないな
シャワーを止めて体を拭き、そのまま部屋に向かった
ダブルベッド・・・・意味なかった
引越しの時に気付けよな・・・・・
「寝よ・・・・・」
何だか疲れた
明日は仕事だし、朝仕入れに行かないと
何時起きだ?
今何時だ?
まぁいいや・・・・・眠い
アラームセット・・・・・しないとな・・・・・・
「胡月、今日は一人?」
「これからは一人だ」
「へぇ、どう言う風の吹き回し?」
「本気になれそうな奴を見つけただけだよ」
「マジで?胡月が??」
「・・・・・・・・・・・・・・黙れ」
「んで、どんな人?男?」
「まぁな」
「年下?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうしたの?」
「そう言えば、歳を聞きそびれた」
「見た感じは?」
「同い年かもな」
「へぇ・・・・・信じられない」
俺はどんな人間だと思われているんだ?
「おかわり」
「はーい、それで仕事は?」
「シェフ」
「丁度いいじゃない!胡月は超偏食だから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それで、付き合うの?」
「まだだ」
「まだ?」
「相手には恋人がいる」
「えっ・・・・・」
「だから待つ」
「待つって・・・・・いつまで?」
「ずっと」
「来なかったら?」
「その時はその時だ」
「どうするの?」
「・・・・・・・・・・・・泣く」
「ちょ!真顔で冗談とかやめてよね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
冗談ではないのに何でだ?
「でも、よかった」
「何が」
「いつも思ってたのよねー」
「?」
「胡月って誰といても楽しそうじゃないし」
「そうだな」
「相手の子だけが本気になって挙句の果てに刺されそうになるし」
「好きだとは一度も言った覚えは無いのに」
「そうだけど、胡月は相当な・・・・・」
「何だ」
「だから・・・・テクニシャン」
「そんな事か」
「相変わらずなんだから」
「最近欲求不満そうだな」
「そうなのよっ!」
「どうしてだ?確か新しい恋人が出来て一緒に暮らしているんだろ?」
「そうなんだけど・・・・・その・・・・・」
「成程ね」
「何?」
「相手が下手なのか」
「そうなのよねー、もともとはノンケだから仕方ないんだけど痛いし、勝手にイッちゃうし」
「愛が足りないな」
「愛ねぇ・・・・・・」
「と言うか、ママがもう冷めてるんじゃないのか?」
「そうかもね」
「だと思った」
「胡月とならイケそう」
「馬鹿言うな」
「はぁ・・・・残念」
「新しい相手を捜すのならさっさと別れてやれよ、相手の為だ」
「そうね・・・あっ、ごめんなさい」
「気にするな」
相当参ってるのか?
グラスを倒すなんて珍しい
「あっ・・・・・」
「どうした」
「胡月なら、手だけでも感じる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・重症だな」
握られた手を離し、溜息をついた
「ほんと!さすがね~」
「今日は帰るよ」
「あら、もう?」
「明日は朝一で会議だしな」
「売れっ子デザイナーは忙しいのね」
「どうだか」
「じゃ、また来てね」
「ああ、おやすみ」
「気をつけてー、ありがとうございました」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダメだな
飲んでもあいつの顔が頭から離れない
こんな事は始めてだ
やはりあのまま無理矢理にでも・・・・ダメだ
嫌われたくはないし、そんなやり方で手に入れたくはない
「明日のランチは何だろう・・・・・」
だったら俺から会いに行けばいい
毎日でもね
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