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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・力が抜けた
正直もうダメかと思った
部屋に佇み、シャツのボタンをはめようとしたら手が震えた
「大丈夫か」
「・・・・・・・・・・・・うん」
「部屋を移動して少し休め」
「でも」
「いいから言う通りにしろ」
「うん」
そのままコートを着せられて別の部屋にやって来た
今度の部屋はすごく豪華だ
「頑張ったな」
「・・・・・・・・・・・・・・・来てくれなかったらどうしようかと思った」
「必ず助けると言ったはずだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「何か飲むか?」
「いい」
「これでお前の切り札は消えたが、自由にもなれた」
「うん」
「あいつはもう落ちるしかない・・・・・」
「人間の本性ってわからないね」
「だな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
隣に座っている冬矢がとても心強く感じた
何だろう
幻月とは違う魅力がある
比べるつもりはないけど、俺は冬矢に惹かれていた
どうしよう・・・・・・
いけないのに、どうして
「どうした、怖かったのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
「そうか」
怖くはない
怖いのは俺の心の揺らぎ
「ケーキ食べるか?」
「えっ?」
「さっき買ったケーキ」
「でもそれは」
「いいんだよ、ケーキならどこで買っても同じだろ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ルームサービスで飲み物を」
「戻らなくてもいいの?」
「今の俺が優先したいのは会社よりお前だ、気にしなくてもいい」
「うん」
甘い物でも食べれば、少しは落ち着くかな
綺麗なお皿に乗ったケーキを見つめ、一口食べた
紅茶もすぐに運ばれて来た
不思議だな
すごく落ち着く
「クリームがついてる」
「えっ?」
「ここ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
唇をなぞる指はとても綺麗な指
綺麗な瞳に見つめられて動けない
「・・・・・・・・・・・・・・俺、どうしよう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「すごくドキドキする・・・・どうしよう・・・・恋人がいるのに」
「それは、俺が傍にいるから?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
「素直だな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そう言って俺を抱きしめてくれた
でも、これっていけない事・・・・だよね
だけど・・・・・・・・・・・・
「どうしたい?」
「わからないけど・・・・・・どうしよう」
「そんな事を言われたらこうするしかないだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・んっっ・・・・・」
どうしよう
優しい幻月のキスとは正反対のキスをされて感じるなんて
すごく激しい・・・・・どうしよう
「ここから先はお前が決めろ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ずるいね」
「そうじゃない、一応心遣いだ」
「一応・・・ね」
「後でお前が悲しんだり考え込むのなら止めておけ」
考え込む・・・・
確かに考えるかも知れない
でも、俺は冬矢が欲しい
幻月を裏切る事になっても・・・・・欲しい
「ケーキ・・・・食べさせてあげるよ」
「ケーキ?」
「そう・・・・禁断のケーキ」
「怖いな」
「クスッ」
テーブルに置かれたケーキを手に取り、生クリームを体につけた
「どうぞ」
「お前・・・・・そういう事は俺だけにしろよ」
「当たり前でしょ」
体についた生クリームを舐める舌に感じる
すごく・・・・感じる
「あっ・・・っ・・・・同じところばかり・・・・」
「ここには何も付いていないのに」
「・・・・・・・・・・・・・もう」
反応したところを刺激されて、あっと言う間にイカされた
ありえない・・・・こいつ、相当遊んでるのか?
「すごくいい顔だな」
「相当遊んでるでしょ」
「そうでもないぞ、仕事が忙しいからな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ああっ!」
生クリームのついた指を奥まで入れられてまたイカされた
しかも指だけでなんて・・・・・信じられない
体はすごく中途半端で、辛い
「どうした」
「意地悪だね」
「そうかもな」
また指で・・・・
「ああっ・・・・もう、指は・・・嫌・・・お願い」
冬矢の手を掴んで口の中に入れた
「わかった」
そして一気に入り込んできたモノに思わず体が仰け反った
「ああっ・・・いたっ・・・い・・・・・」
「制御するつもりが・・・・本気になってしまった」
「んっ・・あっ、ああっ・・・・・冬矢」
「少しだけ我慢しろ」
「んっ・・・・・っ・・・・ああっ・・・・・」
でも、その痛みも快感に変わる
こんなのは初めてで・・・・・・俺から腰を揺らしていた
「いいっ・・・・ああっ・・・すごく・・・・いいっ!」
「翔」
「冬矢・・・・もう・・・・だめっ!」
「わかった」
そう言うと、両足を持ち上げて更に激しく攻められた
息も出来ないようなキスをされて意識が飛びそうになった
「ああっ・・・・イクっ!」
「翔・・・・・・」
その後何度イカされたかもわからない
意識が飛ぶまで何度も冬矢の体に腕を回して足を絡めた
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「大丈夫か?」
「うん・・・・・・俺」
「すまないが、お前を本気で奪うから」
「でも、傷つけるのは・・・・と言うか、もう遅いけど」
「お前は俺が好き?」
「うん」
「恋人と俺、どっちを選ぶつもりだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・それは」
「考えているのなら俺を選べばいい・・・・・それでいいな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・うん」
幻月には素直に話そう
殴られてもいい
でも、傷付けるのが辛かった
すごくいい人だし、お世話にもなった
だけど、幻月に対しての好きとは違う
幻月は兄みたいな感じに思えてしまう
「それと、今のは報酬とは認めないから」
「えっ?」
「報酬の件はもういい・・・・だから心ごと俺にくれないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・うん、あげるよ」
「嬉しいよ」
そう言って頬に優しいキスをしながら微笑んだ
「今夜話すよ」
「一人で大丈夫か?」
「うん・・・・・」
「俺は外で待っているから」
「わかった」
一番馬鹿なのは俺だ
だから責められても仕方が無い
だけど、別れるならちゃんと話をするべきだと思った
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