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いつものように、ソファーに腰掛け本を読んでいた
内容は全くわからない
やはり俺には秘書とか無理そうだ
冬矢と一緒に仕事が出来るのは嬉しいけど、やるならそれなりに力になりたいしな
「おや、お一人ですか?」
「うん、冬矢は朝早く仕事に」
「そうですか・・・・翔」
「はい」
「見つけましたよ」
「えっ、何を・・・?」
「翔が捜している男の居場所です」
「どうしてそれを」
「勘・・・・です」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そんなわけ無い
でも、正直ありがたい
「ありがとう、驚いたよ」
「仕事が早いのが取り柄ですので」
「すごいね」
「でも、彼とはどんな関連が?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「余りいい噂も聞きませんし」
「こいつを殺したいなーってね」
「そうですか」
全く驚かないとか・・・・・
冗談だと思われてるらしい
まぁ、冗談だけど・・・・・殺せるものなら殺したいよ
「そうですね・・・・心臓発作とかいかがでしょう」
「えっ?」
「どうやら心臓に爆弾を抱えているらしいですし、少し驚かせれば勝手に死んでくれるはずです」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
それは嫌だ
もっと苦痛を与えたい
繭が受けた苦痛を
「彼の遊び相手を用意しましょうか?」
「えっ?」
「かなり凶暴な奴がいるので・・・・・・彼はその気もあるらしいですので」
「プレイですよ、単なるプレイ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
どうして俺が思っている事がわかるんだろう
やはり勘?
「では行きましょう」
「えっ?」
「冬矢は遅くなりそうですし」
「いいの?」
「勿論です」
「ありがとう」
「ヘリ待たせてありますので」
「うん」
また・・・・・この兄妹の移動はヘリなの?
苦笑しながら庭に出て、昨日乗ったヘリを見つめた
「車では少し遠いですので」
「わかった」
都会の景色がどんどん変わり行くのをぼんやり見つめていた
と言うか、うるさいな・・・・・
仕方ないけど音がうるさい
「そこの空港に着陸します」
「うん」
そして早い
景色はあっと言う間に田舎ののんびりとした風景に変わっていた
空港でヘリを降り、そのまま待たせてあった車に乗り込み目的地へ向かった
・・・・・・・・・・ヤバイ
気持ち悪い
俺、昨日も酔ったんだ
「膝の上に」
「えっ?」
膝の上?
どう言う事??
「横になって少しお休み下さい」
「平気」
「いけません」
「・・・・・・・・・・・・・・・わかった」
正直、最初は焦ったけど吐きそうだったので素直に膝の上に頭を乗せて目を閉じた
和海はそっと背中をさすってくれていた
そして車がゆっくりと停車した
「着きました」
「うん」
「まずは、挨拶をしに行きましょうか」
「挨拶?」
「ええ、お体の方は?」
「もう大丈夫」
「そうですか、では」
「うん」
屋敷自体は広かった
と言っても、田舎だしやはり冬矢の屋敷の方が断然広いけどね
でも、簡単に入れてくれるだろうか?
「行きましょう」
「えっ・・・うん」
どうやら和海の名前を言ったらすんなり入れたらしい
和海ってすごいな
庭は日本庭園みたいな感じ
やたらとお金がかかっていそうだ
「翔」
「ん?」
「どうやら先客がいるそうです」
「先客?」
「はい」
誰だろう
先客がいるのに入ってもいいのかな
そして・・・・・・
玄関の外に、メイドさんらしき人達が立っていた
何だろう
「だ、旦那様が・・・・」
「警察はいけませんよ?」
「でも・・・・・」
「こんな所で仕事をするのはうんざりでしょ?」
「そうですけど、他に仕事が」
「これは退職金と・・・・・後はわかりますよね?」
「これは・・・・?」
小切手?
しかもすごい金額が書かれている
「他言無用です、よろしいですね?」
「は、はい」
3人のメイドさん達に小切手を渡し、微笑む和海はまるで・・・・・悪魔
何となく冬矢の言っていた意味がわかったような気がした
「一応確認と言う事で」
「確認?」
「行きましょう、靴はそのままで」
「えっ」
土足じゃないけど・・・・いいのかな
「足が汚れてしまいます」
「うん」
何と言うか・・・・うん
敵には回したくないな
言われた通り、靴のまま廊下をしばらく歩きあいつを捜した
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