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放課後、ホントに翔がついて来た
しかもジャージ姿で
「何?」
「えと・・・ホントに翔が?」
「そう言っただろ、行くぞ」
「でもでも、顧問の先生とかに」
「話は通してある」
「えっ」
仕事が早すぎっ!
いつの間に?
「さっさと準備しろ」
「一人で?」
「当たり前!」
「ひーん!マット重いよー」
「5分で準備しろよ」
「なっ!」
「出来なかったらグランド10周」
「ひぃ!!」
急いで倉庫に向かい、一人で準備した
マジできつい
重いし・・・・・重いし重い
息切れしながら何とか準備が終わった
「ハァハァ・・・出来たよ・・・・」
「んじゃ、グランド10周な」
「はい??」
「何?」
「それは出来なかったらって・・・・」
「そうだよ」
「んじゃ・・・・・」
「ばーか!出来なかったら20周」
「そんなー!!」
「今すぐ走らなければ1秒ごとに1周追加」
「やだーーー!行くよっ!!」
聞いてない
長距離選手じゃないのに10周とか鬼だ
「遅い!」
「ひゃぁぁーーー!!」
無理無理っ!
もうすでにお腹痛いし
「死ぬ・・・・」
「死ぬ気で頑張れ」
「ひぃ!」
苦しいよ
もう嫌だよ
このまま死ぬかも・・・・倒れたら保健室まで運んでくれるかな
「ハァハァ・・・死ぬ・・・・」
「ここで休んだらホントに殺すよ?」
「いやーーーん!!」
鬼だ
悪魔だ
天使なのは見掛けだけだ
「ん?」
あっ・・・
もしかして
翔を目で追いながら、ひたすら走った
と言うか、他の部員は走ってないし!
だからいつも予選落ちなんだよ・・・・・・あっ、そか
だから走らなければいけないのかな
「あっ!」
跳んだ
ものすごく綺麗なフォームだ
しかもバーの高さがおかしい
すごいな・・・・
俺もあんな風に跳べたらいいな
「ハァハァ・・・・終わった・・・・死ぬ・・・・」
「これから毎日な」
「うっ」
「お前は基礎体力がなさすぎ」
「・・・・・・・・・・・・・わかった」
確かにそうかも
ハイジャンだからと言って、全く走らなかったしね
スタミナが無さ過ぎ
「来い」
「うん」
「次はストレッチ」
「あいあい」
ストレッチなら・・・・・
「いでででっ!!」
「体も硬いな」
「重いし痛いしへんな所がぴしーって言ってる」
「柔軟な体を作らないと怪我するぞ」
「・・・・・・・・・・・わかった」
もしかして、翔は怪我が原因で?
「ちなみに翔は柔軟性あるの?」
「俺?」
「うんうん」
「お前って、自分の目で見ないと信用しないのかよ」
「そうじゃないけどさー」
「ったく」
そう言って翔が足を開いてびたーって体を地面につけた
うわーーー、柔らかすぎる
でも、俺は全く体が前に行かない
「ううっ・・・」
「わかったな?」
「あい」
「続けるぞ」
「あいあい・・・・いででででっ!!!」
容赦無し
思い切り押されて泣きそう
「筋肉もついてないな」
「むぅ」
「ある程度筋肉をつけないと、跳べないぞ」
「ううっ・・・」
そして準備したにも関わらず・・・・・
結局一度も跳ばせてもらえなった
準備した意味は??
「んじゃ、今日は終わろう」
「へっ?」
「片付けろ」
「なっ!!」
「急げ」
「わかったよ」
そして重いマットを一人で運んだ
いじめなの?そうなの?
「終わったよー!」
「お疲れ!」
「はぁー、喉カラカラ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「コーラコーラ」
「それはダメ」
「えっ・・・」
「コーラは禁止だ」
「なんでぇ?」
「飲むなら青汁な」
「いやぁーーーー!!」
「冗談だよ、ほら」
「あっ、ありがとう」
手渡れたスポーツドリンクを一気に飲み干し、口を拭った
こんなに美味しかったなんて
マジで美味しい
「はぁ、生き返った~」
「そっか」
「でも、これは?」
「俺が作った」
「マジで?」
「ああ」
「すごーい!」
「俺がお前を鍛えてサポートするからこれぐらいは当たり前だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうした?」
「何だか嬉しい・・・・・今まで一人だったしサポートとか」
「ばーか!着替えて帰るぞ」
「わかったー」
だってホントに嬉しいんだもん
だからもっと頑張ろうと思ったんだ
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