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よろしくね
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和海はいつもこういう時だけ連絡をして来る
でも、俺も暇だし日本には行ってみたかったから丁度いいかな
空港を出て、一枚の写真を見つめその場で燃やした
情報が少なすぎだけど、何とかなるでしょ
その足で教えられた住所に向かい、待つ事にした
と言うか、日本でもこんな場所があるんだ
家も古いし、喧嘩する声が聞こえる
「あいつかな」
さっき見た写真の顔を思い出し、頷いた
間違いないね・・・・・俺は一度見たら忘れない特技を持っているし
ゆっくり近付いて、様子を見た
「チッ!ババァめどこに消えたんだ?そんな金持ってたのかよ!!クソッ」
こいつに間違いないらしい
寒いし、さっさと終わらせよう
と言うか、翔の手は汚したくないって・・・・まぁ、俺も同じ意見だけどだったら和海がやればいいのに
「ねぇ」
「あ?」
「もしかして、燕羽を捜してるの?」
「お前、ババァがどこに行ったのか知ってるのか?」
「まぁ」
「どこだ!教えろ、今すぐにだ!」
「教えてもいいけど・・・・・」
「さっさと言え!殴られたいのか?」
「知りたい?」
「テメェ、ふざけてんのか?」
「じゃ・・・教えてあげる」
「えっ・・・・ぐはっ!」
ナイフで急所を確実にえぐった
簡単に死なせるなと言われてるしね
「貴様・・・・いてぇ・・・・・死にたく・・・ない」
「残念だけど、同じ場所には行けないね・・・・だってお前は地獄行きだから」
「ぐっ!!」
そのまま深く突き刺してナイフを抜いた
「じゃーね、親孝行はするものだよ」
「たすけ・・・・・て」
倒れる寸前に体をかわして、そのまま歩いて空を見つめた
「雨が降りそう」
急いで、待ち合わせの場所に向かい止っていた車に乗り込んだ
「ご苦労様」
「ほんとにね」
待っていた人は俺の従兄妹の和海
昔から何気に悪い奴だった
頭もいいし、めちゃ強い
「じゃ、約束ね」
「はい、約束は守りますので楓も」
「わかってる、さすがに裏で殺し屋やってるなんて言えないでしょ?ここは日本だし」
「そうですね」
「表の顔で生活するよ」
「そうして下さい」
俺との約束は和海の屋敷に住む事
日本で活動したいと思っていたしね
それに翔にも会いたいし・・・・・
でも、和海のガードが固くて困る
「そうそう、電話でも話しましたが」
「家族ってやつ?」
「はい、いい子ですよ」
「そう」
「いじめないように」
「誰かさんとは違うよ」
「クスッ、相変わらすですね」
「和海もね」
しばらくは暇だし、日本を満喫しようかな
バンド活動はその後ゆっくり考えよう
と言うか、久しぶりに再会したのにお帰りも言ってもらってない
ホント、酷い従兄妹だよね
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