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伊織が帰ってからずっとチビスケを見ながら考えていた。
ふと外を見ると夕日の暖かいオレンジ色に染まっていた。
「……んぅ、、、、」
「起きたか、」
出会った時に来ていた服はボロボロだったから、俺のパーカーを着せているけどブカブカで自分の身長もそこまで大きくなく体型も細めだから普通だろうと思っていたが、改めて見ると小ささが分かる。
頭を撫でるとビクッとしてまだ触れられることには慣れていない。
ゆっくり落ち着かせながら口を開く。
「朝、名前聞いただろ?人形ってのはお前の名前じゃないんだ。ずっと呼ばれていたから当たり前になってきてたかもしれないけど。」
「にんぎょ、う、……ちがう?」
「うん。だから俺からの最初のプレゼント。」
「ぷれ……ぜんと?。」
言葉すらうまく話せなくて、名前も無くて、自傷してしまうほど辛い出来事。
俺はまだ何も知らない事だらけ。
でも、それは目の前のチビも同じ。
だから、俺が光になってあげたい。
どこかで聞いた言葉。
太陽がないと月は輝けない。
なら俺が太陽になる。
チビを輝かせる太陽に。
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