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二度と
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啓司『だから、俺悠乃のこと好きなの。
だけどお前俺の事好きなくせに一線引きたがるし…』
悠乃『僕の事好きなの…?』
目に涙をいっぱい溜めて見上げる。
啓司『ッ…好きだ。』
一線を引いたのは育ちが違うから。
僕みたいな一般人が…って。
悠乃『…。』
啓司『育ちが違うからって…親父にスカウトされた時言ったのって本当か?』
悠乃『なんでその事を…』
そう、昔…
啓司父(なぁ、悠乃?)
悠乃(なんですかー?)
啓司父(お前いつか啓司のお嫁さんになんだろ?)
悠乃(…)
啓司父(その時はお前はどうしたい?)
悠乃(僕なんか、なれないよ…育ちが違うから。)
啓司父(お前は凄く強い、…組に入らないか?)
悠乃(もう、大切な人が目の前で殺されるのは嫌なんだ。)
二度と…。
啓司『もう目の前で大切な人が殺されるのは嫌だって…。』
悠乃『…うん』
啓司『俺は死なねぇぞ?』
悠乃『わかんないじゃん…』
啓司『信じろよ、どんな怪我をしても死なねぇ。
死ぬとしたら殺される前にお前と心中しちまう。
お前をひとり残してなんて絶対しねぇからさ? 』
怪我だけでもして欲しくないけど…
悠乃『…。』
啓司『もう少し考えてみてくれないか?』
悠乃『うん…。』
啓司『よしっ、スッキリした…』
僕の頭をわしゃわしゃする。
悠乃『わぁっ…もう…/////』
やっぱ、好きだなぁ…
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