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今日は珍しく、葎っちゃんから学校を休むと連絡があった。
葎っちゃんがお休みだなんて……僕の知る限りでは一度も無かったのに……。
大丈夫……なのかなぁ?
よし、今日学校が終わったら、葎っちゃん家に寄ってみよっと!
僕が放課後の予定を決めたちょうどその時、四時間目の終わりを知らせるチャイムが鳴った。
「じゃあ、チャイムも鳴ったし、キリがいいから今日はここで終わります」
委員長の号令と共にペコリと先生に礼をし終えて、昼休みになった。
いつもなら、授業が終わると直ぐ、僕の元へ葎っちゃんが来てくれて、一緒に手を洗いに行くんだけど……。
今日はその葎っちゃんが休みだから、一人で行かなきゃいけない。
まぁ、一人で行動する事なんて、慣れてるから別に気にはならないんだけどね。
けど、葎ちゃんが居ないのはなんか、寂しいなと思ってしまった。
そうして僕は自分の席から離れ、手洗い場へ向かい、洗い終えてからまた、教室へ戻った。
あれっ?
自分の席に戻った僕は、異変に気付く。
というのも、そこには僕が手洗いに行く前には無かった、誰かのお昼御飯が、机の上に置かれていたからだ。
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