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「とり、あえず…10。」
静かだったから僕の普段の声でもよく響く。
でも、僕がそれを言ったとたんにざわつく。
…誰でもいいのに。
「俺!行きてぇ!」
「俺もっ!」
「相変わらず多いっすね…」
「よし、三人ずつのじゃんけんで決めるか。」
『じゃんけんっ ほい!』
『よっっっしゃーーーーーっ!!』
『くそっ!』
…きれいに声が分かれる。
歓喜の叫び声と、膝まづく人の悔しがる声。
まあ、決まったみたいだ。
「…よろ、しく。」
『よろしくお願いしやすっ!』
スッと目をつむって、集中する。
(タッ…)
誰かの走り出す音が聞こえたと同時に目を開けて拳をよける。
それを始めに、周りから降りかかる攻撃をかわす。
聴覚、視覚…感覚を駆使して冷静に判断する。
「…少し、物足りない…かな」
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