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「あーっ!!!」
大きな、驚きの声が上がると同時に思い出した。
…のんきにいる場合じゃなかった…!!
「どうしたんだ、陽?」
「あいつ!あのちっせーやつ!
俺のこと脅してきやがったんだ!」
ギャーギャーと騒ぐ竜崎に周りは陰口を吐く。
「何様なの、あいつ。」
「永久様は絶対悪くないよ」
「うるせぇな…」
「黙ればいいのに。」
まぁ、永久は悪くねぇし。
こいつが只煩いだけだよな。
「なに…?
おい、佐伯…どういうことだぁ?」
それを聞いたとたん、永久にメンチ切る会長。
どんだけ好きなんだよ…
「…それが?
ただ…迷惑、だったから、牽制、した、だけ。」
永久は、それだけ言うとスタスタと出口へ歩いて行った。
…歩くとは珍しいな…
「おい!まてよ!」
「言い逃げすんのかよっ!」
後ろから聞こえてくる声に、永久は立ち止まり冷たい声で言い放った。
「どうなってもいいなら、好きにすれば?
その代わり、僕も好きにするから。」
たどたどしくない言葉。
その中には確かな威圧が含まれていた…
李人 side end
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