アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
7
-
すると、緩やかなピストンが開始される。直に感じるレナードの温度。気持ちよくてたまらない。
そうやって内壁が擦られる様を感じていると、意識を逸らしていた胸を揉まれて。
「ひぁんっ」
思わず聞いたこともない恥ずかしい声を出してしまって、悟は手で口を押さえた。顔は見えないが、レナードのニヤニヤとしている表情が簡単に思い浮かべることが出来る。
実際に悟の思っている通りで、その代わりにレナードの手は特に肉のない胸を揉み続けている。
「さっきは文句を言ってたくせに、なんだかんだ揉まれるの好きなんじゃないのか」
「ちが、う……」
「何が違うんだ? 後ろの締めつけもよくなっている」
「ぁ……言わ、ないで……っ」
レナードは、ヒクヒクと身体を震わせる悟にクスリと笑って、唇を悟の耳元へ近づけた。
「悪い子。だが、可愛いよ。お前のすべてが愛おしい」
「レナードさま……」
鼓膜に響く低い声。そして、紡がれる愛の言葉。
「愛しているよ。俺たちはどんなことがあっても離れない……そうだろう?」
「番……だから?」
「そう……お前は俺のもの。この証に永遠を誓おう」
「あぁ……っ、レナード様……!」
レナードが項の噛み跡へ再び歯を立てた。
ぷつり、と破れた肌からレナードの甘いフェロモンが流れ込んできて、悟の中へ浸透していく。それは媚薬のような甘い毒で。
「サトル……もっと突きたい。奥に入っても?」
「っ、俺も、レナード様を感じたいっ」
「……可愛く乱れてくれよ、俺の女神」
膨らみを増したレナードのペニスが、ずん、と悟の最奥へのめり込んでくる。身体も壁に押しつけられて、レナードに支配されている感覚が嬉しかった。もしかすると、これがΩの本能なのかもしれない。
満たされてる。悟はそう感じていた。
悦びを感じて、悟の蜜壺はレナードの肉杭にむっちりしゃぶりつく。トロトロなその場所は愛液を分泌させて、レナードが腰を送るたびに結合部から垂れて悟の太腿を伝った。
「っ、本当に、中に出していいんだな……?」
吐息混じりに言うレナードは、かなり切羽詰っている様子だ。
「んっ、いっぱい……中、だして……」
それは悟も同じで。レナードの根元に亀頭球が現れるとともに、悟の肉襞が小刻みに蠕動し始める。
お互いに絶頂が近いのだと確かめ合って、ぎゅっと手を握った。
そして、レナードが低く唸り──。
「……イく」
「ぁっ……ぁっ……!」
腹部が熱で満たされる。ドクドクと脈打つのが、いつもよりやけに生々しく感じて。でも、レナードが自分の身体で達してくれた喜びが大きかった。
悟は生理的な涙を流しながらも口元を綻ばせ、頂点に行き着いた。
はあ、とレナードはバブルバスでくつろぎながら、悟を腕の中へ閉じ込めて大きな溜め息をつく。
「んっ……全部出た?」
「……ああ」
αの大きな問題。それは性処理である。
避妊具なしで挑むのは久しぶりのことで、どこかで気持ちが興奮状態になっていたらしい。結局、射精が止まらず数回に至るものとなり、長期戦となってしまった。そして、すべてを出し切った今、疲労感が大きく出てレナードを襲う。
亀頭球が治まって悟から自身を引き抜こうとすると、悟が振り向いてきて、お疲れ様、とキスを残した。それだけで疲労感などどうでもよくなるのだから不思議なものである。
悟は微笑んで目の前の泡で遊び始めた。手に取って、ふっと息を吹きつけてシャボンを飛ばす。その様子はとても機嫌がよく、心からバブルバスを気に入っているようだった。それはレナードがわざわざ作ってくれたから、という理由も含まれている。
なんだか幸せな気分。レナードは悟を強く抱き締めた。
「レナード様?」
「……ずっとこんな風にこうしていたいものだ」
愛おしい人が笑ってくれていたら。それで十分幸せだ。
しかし、再びレナードのほうへ振り向いた悟は失笑していて、じっとレナードを見つめていた。いや、むしろ睨んでいるほうに近い。
「はあ……そうしたいなら、そうすればいいじゃないですか。気に入ってましたものね、ラブホテル。このスケベ」
どうやら悟は間違った方向に捉えたらしい。
「待て、どうしてそうなる。そういう意味で言ったわけじゃない。それにスケベとはなんだ。どちらかと言うと、サトルのほうがエッチだろう」
「腕を拘束してきて変なことはしないと言いながら、オモチャ使ってくる人に言われたくないです」
「悦んでいただろ……しかも、ついには中に出してって泣きだす」
「それに興奮して、さっきまで止まらなかったくせに!」
まさしく売り言葉に買い言葉。
そして、挙句の果てに悟を不機嫌にさせてしまったレナードはこのラブホテルにいる間、まったく口を聞いてもらえなくなる。せっかくいい雰囲気だったのに、関係が振り出しに戻り肩を落とすレナードだった。
End
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
39 / 101