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【恋人にリンゴを】セリフお題②おまけ
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セリフお題の第2弾おまけ
『あなたの指、気持ちいい』
※ただのエロ
くち、くち、と卑猥な水音が響く。それとともに聞こえるのは、甘ったるい喘ぎ声。そして、部屋に充満する二人のフェロモン。
薬の拒否反応が出て、それから悟は発情するたびにレナードに抱かれている。すでに何回と行われてきた行為は、もう慣れてしまった。番だと認めて、レナードという姿を理解してきて、ほとんど嫌悪感は抱かない。
でも、ちょっと枠を越えたセックスはやめて欲しいと思う。
「あっ、あっ、や、やだぁ……」
「嫌? どこが嫌なんだ?」
悟は四つん這いになり、枕を抱いて尻を高く上げていた。色香あるそこは、レナードの指を咥え、蜜をたっぷり溢れさせていた。
ずっとこのまま。本当にしつこいと思うくらい、蕾を弄られたままだ。シーツは何度か悟が放った精と、太腿から伝わった愛液でシミが出来ている。
もう挿れてくれないと、頭がおかしくなってしまいそう。
「指やだ……あ、挿れて、挿れてっ……また……っ」
イっちゃう。何度、さみしい思いをすれば済むの?
すると、トンとノックされて。
「……ぁっ!」
弱いところだ。レナードもわかっていて、そこばかりをトントンと責めてくる。
「あっ、ああん……っ、イく……!」
悟は枕をぎゅっと抱き締めて射精した。
「また指でイった」
後ろからレナードの声が聞こえて羞恥が沸き上がり、ぶるっと身体が震える。それでも、指は抜いてもらえず、再び柔らかい肉を愛撫して。その刺激に、悟は絶頂を味わったばかりなのに、新たな快楽を求めてだらしなく腰を振った。
「レナード、さまぁ……指、だめ……」
くちゅくちゅ。指は止まらず、悟をいじめ続ける。
「凄い愛液だ……Ωはここで潮を吹くのか?」
なんてことを言うのだろう。
悟はカッと熱くなった。そのせいで、キュッとレナードの指を締めつけてしまい、良からぬ方向へ行ってしまう。
「正解か? 試してみようか」
「違っ……!」
潮を吹くなんて、そんなことはない……はず。聞いたことないし、もちろん経験したこともない。
それを伝えたいのに、レナードは弱いところを定めてピストンしてくる。
「サトル……」
「やあ……だめ……ぁ、」
こんな時にフェロモンが強くなるなんて反則だ。甘い匂いに骨抜きになってしまう。
レナードの指がピストンするたびに、じゅわっと奥から愛液が出てくる。止まることを知らず、レナードの指をまんべんなく濡らして。それを感じるし、本当にしてしまうのかな、と悟は頭の隅でちょっと思ってしまった。
その間に絶頂は近くなり、レナードの指をぎゅうっと締めつけ、あっけなく白濁でシーツを汚す。しかし、ピストンはそのまま続いた。
「あっ、あー、やっ、止めて……おかしくなっちゃう……!」
チカチカと悟の目の前に星が飛んだ。そして、全身が痙攣する。
絶頂を味わっているのか、味わっていないのか、ちょうど境界線のところに立っていて苦しい。けど、そこが堪らない。
「あん、あ、指っ……レナード様の指……気持ちいいよぉ……っ!」
イっちゃう、イっちゃう、と何度も泣き啜りながら、悟はビクンと身体を跳ねさせた。射精なしの女性のエクスタシーだった。
ようやくレナードの指が引き抜かれて、悟はベッドに崩れ落ちる。ひくん、ひくん、と揺れる身体。絶頂の余韻に浸って、とろんと顔が蕩けて。
「は……ぁっ、んっ、ひどい……」
やっと終わった。落ち着いてくると安堵して、嗚咽を漏らす。
泣いている様子に気づいたレナードは、ようやくのことで慌て始めた。
「すまない……やりすぎた」
「そんな言葉では済まされません……っ」
抱き締めていた枕を投げ、悟は身体を起こしてレナードへ腕を伸ばした。
「サトル……」
ちゅっと口づけ。久しぶりの唇の感触に嬉しくて、悟から何度も啄んでしまう。可愛いキスが済んだら、大人のキスへ。舌を絡めれば、レナードもそれに応えてくれる。
そう、今はレナードの弱点を突いているのだ。
悟はキスに夢中になりながらも、レナードを押し倒した。
「レナード様ので、俺のお尻、可愛がって?」
そんな可愛いことを言いつつ、悟は下着に隠れているレナードのペニスを擦り上げた。そこはパンパンに張りつめている。そして、ふふっと笑うと、顔をレナードの耳元へ近づけ、そっと囁く。
一滴残らず搾り取ってやる──。
これは、さっきの仕返しだ。
End
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