アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
荒治療
-
頭痛い 、 痛い 、 割るように 、 僕の頭が 、
ーーーカエセ 、 カエセ 、 オレノ 、 カエセ 、
嫌だ 、 君は誰 、 僕は何も君から借りてないよ 、
ーーーオレノ 、 カラダ 、 キオク 、 カエセ 、
「君は誰だ!!!!!!??!!!」
「ウル……???」
起きたら横になぁせが居た。本読んでた。
「あ……すみません……いきなり……飛び起きてしまって…」
僕が喋ったら少しなぁせは悲しそうな顔をした。
なんで……?僕には昨日からなぁせがわからない。
いつもは僕に無関心な顔をするのに、なんで?
「ウル……いきなり悪いんだけど……ちょっと行こうか」
「あ、はい。」
起きてすぐは辛いけどなぁせの言うことだし……
何処に行くんだろう……僕はマスクと帽子、
なぁせは眼帯をしてカラコンを付けてた。
なんでこんなことしてるのか分からない。
ものもらいでも結膜炎になった訳でもないのに…
「さっ……行こっか?」
眉を八の字にさせて僕に笑いかけるなぁせは
なんでなのか分からない、眉を八の字にさせてまで
僕に笑いかける理由がわからない。
今のなぁせが僕にはわからない。
なんで手を繋いで歩いてくれるのかも
わからない。
少しした所で細い路地に入り、隠されてあった
地下に続く階段を使い、ある部屋に行った。
ドアを開ける前になぁせが僕のマスクと帽子をとって
自分のカラコンと眼帯も取った。
無言でやるから少し怖かった。
ドアを開けると僕と同じくらいの身長で髪の毛を
茶色に染めてある男の人が白衣を着て座ってた。
その人は僕達に気がついたらスキップ近づいてきた…
変な人……
「やぁやぁ!!!! 予定より随分早いじゃないかぁ〜!!
君の方から連絡くれたから
僕ちんびっくりしちゃったよぉ〜??ふふ〜ん♪」
なんか……濃ゆい人だなぁ……ちょっと怖い……
「あ、この子が昨日言ってた子か〜〜!!!!
こりゃまた随分とイケメンな顔してるなぁ!!
んで〜?この子に一体何があるって言うのさ〜?」
昨日…?……昨日何かあったかなぁ…
「記憶喪失って言うのか……?ウルは今…
16歳なんだけど、記憶が5歳の頃に…戻って…、
今の記憶が無い。」
嗚呼、そういうことか……この人が「闇医者」
「え〜、なんか難しい話だなぁ〜……しっかし、
ななせクンってそんなに語彙力無かったっけ〜??
脳をフル回転させなきゃ分かんなかったよぉ〜!」
ズイズイと顔を見てくるこの人はやっぱりちょっと怖い
目の前にいる奇妙な人が忘れてた!という顔をした
僕はやっぱりこの人がわからなくて少し怖い。
「そ〜だ!!忘れてたぁ〜!僕は闇医者の
【 アズミ 】って言うよ〜!!! 君の名前は〜??」
「ひぇ?!?!…ぁっ……えと……名字…は…わかんなくて…
な、名前……なの……かな…な、なぁせとか
お父様からは、【 ウルフ 】って……呼ばれて…ます…」
いきなり話を振られてびっくりした……上手く
話せなかった……
「ウルフ君かぁ〜!!!!変な名前〜!!!」
「ぅっ……」
ウルフって名前は正直自分でも変だと思う。
お父様もなぁせもお母様もお兄様も普通の名前なのに…
「小さい頃はウルフだったけど……今は違う…
でもそれは16の記憶が戻ってから話そう。
……いや、今全てを話した方が……???」
僕は……今名前が違う……???
「ん〜……僕は人の心とか色々わからないんだよなぁ〜
心理学?精神科?どれもピンとこないんだ〜
僕に頼んだのが間違いってやつさ!!だがそれでもいいなら
自己流で行かせてもらうよぉ〜?」
やっぱりなんか濃ゆいなぁ…
「よろしく頼む」
「らじゃぁっ!!!!」
舌をちょっと出してウィンクしたアズミさんは
凄くあざとかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
70 / 81