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ただいま
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「夜ちゃん……」
憐兎…あ、久しぶりの憐兎だ……久しぶり……そう
「夜ちゃ……本当によるちゃん……???」
「俺以外に誰がいるんだよ」
あ、泣きそう、目がうるうるしてる
「夜っ!よ……よるぅっ!!!!!…ッ……ふっ…
うわぁあ夜だぁあ!うぇっ……うっ……うわぁ……
ヒック……夜……夜……ぅっ………はっ……」
ほら、泣き出した。
「憐兎……落ち着いて……な?」
「夜ちゃっ……だっ、だって……もうっ……
戻ってこないって……思っっ……うーー!!!」
こいつ1回も泣いたことないって
いつもヘラヘラしててクソ野郎なんだろうなって
思ってた。
俺達のこの関係以外では全部、そうだと思ってた。
俺に関してもこんなに乱れたりしなかった。
なんか、本当に。申し訳ないなと。思った。
だっていつも笑ってた憐兎が、声上げて、
目から大粒のしょっぱい水が出てきて、
俺に抱きついてるんだ。
本当に、本当に。
「憐兎?」
「よるちゃっ…ズズッッッ……うぇっ……?」
「ごめんな」
「ばーーかぁああああ!!!!!!なんっで
すぐっ……戻って!戻ってこなかったのっ……ふっ
ぇっグ……うぁあ……ばかぁあ…ほんとに……
ば……か……」
「ゎっ………」
………寝やがった。
「寝かせてあげてね、憐兎、夜探すのに
ずっと寝てなかったから……勿論僕もだからね。」
深夜さん………憐兎……
「おーい姫〜俺も忘れんなよー」
「秋さんはブレない。」
この感じ…この匂い……この雰囲気…俺が…
俺が大好きな場所……
「憐兎…ごめんな……ただいま……」
「ウルッ…」
「うわっ」
いきなり抱きしめてくるのは反則だろ…憐兎いるし
「ウル……本当にこれからも一緒……?」
「一緒だよ。安心して…なぁせから逃げる
なんてことはないから。」
俺はもう誰からも逃げない。
逃がさない。
全員。
ね?
「よーる!」
「「おかえり!」」
「ふふっ……ただいま。」
そして
「なぁせ」
「ん?」
「これからもよろしくな?」
「……うん!!」
全て、ね?
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