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帰り道
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「んで憐兎いつまで抱っこしてる気??」
さっきからもう大丈夫って言ってるのに聞かない。
しかもこの状態で校内全部回る気なのか、
学校中を歩いてる。
「だってほら〜、どれだけ暁音に愛されてるか
見せたいジャーン??♪」
いつもならぶち殴って降りるところだけど、
素直に言うとゆさゆさ揺れて、心臓の音がして、
凄く心地がいいから降りたくないって言うのもあって
ぶち殴ってない。
「後でぶち殺す…」
ちょっとだけ…ちょっとだけ恥ずかしかった俺は
憐兎の肩に顔を埋めた。
その行動が悪かったのか…
「黒姫様やばくない…???」
「ヤりてー…」
「可愛すぎ」
とか、俺は男だっつーのって…
抱っこされてる時点で子供って感じなのか…
この学校は極端だからな…平凡なやつは平凡、
身長高いやつは高い、チワワはチワワ、根暗は根暗、
イケメンはイケメン、背が小さいやつだとふつうに
140cm台がいるし。
俺は中途半端な部類に入るんだろうな…
と考えていた時に違う足音がして…なんか妙な足音
だったからそっちの方に顔を向けようとしたら
憐兎よりも少し大きい手が俺の顔を覆った。
憐兎の動悸が早くなったのがわかった。
こいつは誰だ…??
「……貴方は誰ですかぁ…???」
憐兎、少しは何か言えよ。
と思ってちょっとだけ首をつねってみる。
まぁ、ちょっとじゃないんだけど。
【 ギリッッ 】
「いっだっいだいいいいいだいってばぁあ!!!!
ねっちょっ夜っっっ!!!!!!!」
ピクッ…と身体が揺れる…こいつ…やらかしたな。
目から手が離れる…そこにいたのは…
秋さん
まじか。
「こらこら、憐兎〜???夜月だから夜って…
1番暁音が嫌いな呼び方を〜wwwwwwwwwww」
いつものヘラヘラした口調でいう秋さんは
きっとお迎えにでも来たんだろう。
私服できてるから。
周りはザワザワと…あのイケメンは誰…?って言っている
そらそうだ、秋さんの様な整った顔は
すっごく珍しいからな…生徒会よりも綺麗だ。
「秋さんが…何も言うなってゆったからでしょー…もう…
首つねることないジャーン……」
口を膨らませてる憐兎は凄くブッサイク。
いや、まじよ??これまじ。
マジで不細工んなんだけど。
「………えぃ」
ツンってやったのはほんの出来心
【 ブッッッッッ 】
…
「プッッッ…wwwwwwwwww」
ブッサイクな顔からおならの音がして
その後には間抜けな顔って…
笑うしかないよね…
「ぷはっ…はっ…んくっwwwwwww
れっと…それっだめでしょ…??wwwwww」
笑い過ぎて涙出てきた。
「うちのお姫様がこんな笑うところ久々だぁ〜♪」
秋さんが言う。なんであんた笑ってないの???
俺のツボが浅いのか…???
「暁音ちゃんがツボ浅いだけだねー☆」
こいつらまじ
「うっせ…」
早く帰らせてよ。
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