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対面
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「佑吾 携帯鳴ってるよ⁇」
「ああ…ありがと」
日曜日の昼間 創に言われて携帯を見ると
表示された番号を見て 静かに廊下に出た
「…はい」
電話相手は 調査会社の人間で
一昨日 あの男の写真と 創の母親の連絡先を渡し
身元を調べてもらっていて その報告の電話だった
「…そうですか ありがとうございます 今から伺います」
電話を切ると部屋に戻り 創の隣に腰を下ろした
「創 俺ちょっと出掛けてくる 直ぐ戻るから待ってて」
「うん いってらっしゃい」
笑顔で手を振る創の頭を撫でると
自室に戻り スーツに着替えた
玄関先まで来くれた創に見せた笑顔は
家を 一歩出た瞬間にしまった
代わりに営業用の笑顔を張り付け 目的地へと急いだ
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