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解決策
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「うわわっ」
後ろに倒れる前にそっと抱き寄せられた。
「大丈夫か?スアム」
「す、すいませんっ……大丈夫です」
顔をあげるとグレン様が笑顔で僕を放した。
「こんなところにいるなんてどうしたんだ?」
「実は今トルン様のところに……」
「あー、ヤキでも入れられたか?」
「そうじゃなくて……リアス様と仲直りの確認を……」
「時間の問題じゃないのか?」
「原因は多分僕ですし……ギスギスしてるのも苦手です……。何より訓練が以前に増してキツく……」
「そうだなあ……二人の誕生日も近いし…………うーん……あ、明日の夜は空いてるか?」
「はい」
「じゃあ明日の夜にオレがお前の部屋に行くよ」
「ありがとうございます」
「じゃ、気をつけて帰れよ。それにここは狼の巣窟だから来るんだったら使い魔侍らせとけよ」
「はい…………??」
狼の巣窟とは何のことだろうか。
手練れ揃いの王城部隊の事務所に命知らずの魔物が来るとは思えない。
でもグレン様が言うならそうなのだろうし、一応アデアを喚んだ。
「グレン様が使い魔を出しておけと……」
「そういうここはどこだ?」
「王城部隊事務所」
「おう、ならオレ様を召喚するのも当たり前だな」
胸を張ってヤル気満々のアデアを引き連れながら事務所をあとにした。
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