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使い魔の性格
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ピアさんの奥さん。初めて見たかもしれない。
本物の兎って言ってたよな。名前なんていうんだろうか。
「ん?僕?僕はルカっていうんだよ。トルンの使い魔」
トルン様の使い魔なのか……。えっ!?トルン様の使い魔!?
「えへへ、驚いた?トルンはああ見えて結構優しいんだよ」
優しかった記憶なんてこれっぽっちもなかった気がする。
「ピアと僕が喧嘩した時はピアが自主的に仲直りしてくれるよう嗾(けしか)けてくれたり、ピアが僕の所に居てくれるようにしてくれたり。ピアとの時間が増えて嬉しいんだあ」
えへへ、と嬉しそうに笑うので僕も嬉しくなってくる。
使い魔のためにそこまでする優しさがトルン様に残っていたことが驚きだ。
「ピアって紳士だから、僕が誘っても明日に差し障るからって断ったり、ピアが好きって言ってた魚料理だって頑張って作ったのに微妙な顔するし。数日間帰ってこないなぁって思えば友達のところに泊まってたっていうし。……え、これって浮気じゃない??」
確かに怪しいですけど、それだけで決めつけるのも証拠不十分な気がする。
「そうなんだよねぇ……そこら辺ピアは器用だから僕が泣かないと真実分からないし。でも浮気かなんて本人に中々聞けないし」
すごくわかる。こちらから全力で聞きにいかないと教えてくれないタイプだ。
「あ、わかる?話してくれたっていいじゃんねぇ?」
そういえば、僕話してないのになんでルカさんと会話出来ているのだろうか。
「心の会話は得意だよ?双子の会話を間近で見てきたからかなぁ?」
そういうものなのだろうか。
出店の列も終わりに近付いてきた頃、ぐいっとルカさんの体が後ろに引かれた。
「あっ、ピア」
鮮やかな水色が視界に入る。
「少し探した」
「なんでー?任務じゃなかったの?」
「早く終わらすようリアスも協力してくれた」
「わぁい!」
「ところでその兎は……スアム??」
よく分かったものだ。
「カメリア様のところに行きたいんだってー」
「ああ?カメリア様のところ?研究室か自宅のどっちかだろ」
「僕分かんなーい」
「気配辿ればわかるだろ。まったく。いいよ。早く行こう。スアムもそのままじゃいたたまれないだろうし」
気配は研究室の方にあるのだが。
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