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店の奥
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カーテンの奥にはなかなか広い空間があり、中央に円形に紫色のスポットライトが当てられていた。
「真ん中までおいでなさいな」
かかる声に、後ろのカメリア様を見る。
「なに、するんですか?」
「まぁ……気持ちいいこと、だな。マントは預かっておく。なるようになるさ」
ちゅっと頬に口付けられ、カメリア様の様子に違和感を覚える。
ソワソワしているような、少し不安そうな。
マントをカメリア様に預けてスポットライトの真ん中へ立つと、奥から巨大な蜘蛛姿の彼女が出てきた。
ビクッと固まる。
「あら、リラックスしていいわよ。少しの間気持ちよくなるだけだから」
下から水のようなものが出てきて、僕の周りを囲んだ。
小さな水玉がだんだん大きくなってきて、手のひら大になると僕の洋服にくっついてきた。そしてそこからさらに大きくなって、僕を覆っていく。
服の下にもぬるぬると侵入してきて、冷たいと思いきや人肌並の温度だ。しかもなんだか触れたところが熱くなっていく。この感覚は媚薬に近い。
「っ、カメリア様…」
いつの間にか椅子を持ってきて、こちらを眺めているカメリア様はやはり少しソワソワしていて、少し怒っているようだった。
液体が僕の顔から下を包み込むと、体が宙に浮いて、ぬるぬると患部を中心に刺激するように動き出す。
「あらぁ。あらあら。確かに童貞処女ね。貴方達付き合ってまだ日が浅いの?」
「半年は経っている」
「まぁ!?それは一番のビッグニュースね!!貴方が手を出さないなんて、よっぽど大切な存在なのね。ブレスレットも付けちゃって、独占欲丸出しだわ」
「黙ってさっさと終わらせろ」
「やだ、怒らないでよ。それはこの子次第よ」
体を動かす度にゾクゾクと感じてしまって、隠れたいぐらいだ。カメリア様はずっとこちらを見ているし、巨大な蜘蛛もこちらを見ている。
羞恥心が爆発してしまいそうだ。
「やだ、カメリア様っ」
「ほらぁ、呼んでるわよ」
「スアム。お前がイけば終わる」
「えっ……」
僕がイけば終わるのか。でもその羞恥をカメリア様はともかく蜘蛛の彼女の前で晒すのか。
かあぁっと赤くなると、あらやだ可愛い、と言われた。
「これがラクスからの依頼だ。だから引き受けたくなかったのにお前が応えるから…」
「うぅっ…」
まさかこんな依頼だったとは思いもしなかった。
ぬるぅっと蕾を広げるように動いてきて、びくんっと体が跳ねる。
「あ……あぁ…やだ…やだ。だめだって……」
前立腺をぐいぐいと押してくる上にさらに奥へと侵入してくる。
「あっ……あ……。奥やだ……」
カメリア様にも触られたことないのに。奥の奥をぐいぐい刺激される。前もとんでもなく気持ちいい。
「っ、っ………ひぅっ……」
吸うように、前を刺激される。視覚的にはなんでもない、水に包まれているだけなのに。
「あっ……あ、う……」
びくびくっと白濁を放って、終わりだと思ったのに、まだ刺激してくる。
「っひぁっ、まだっ…まだあるんですかっ」
「ふふ。絞り尽くすまであるわよ〜」
なんてことだ。
それからどれくらい経っただろう。本当に絞り尽くされ、真っ白になっていると、人型になった巨大蜘蛛の彼女がキラキラ光る布を持ってこっちに来た。
「これでいいかしら?」
「あぁ、大丈夫だ」
受け取った布を右手の甲にある紋章でどこかへしまったカメリア様が僕にマントを掛けて、抱き上げたので、びくっと大きく反応してしまった。
これにはカメリア様も驚いたようで、僕は顔を伏せた。
「その子敏感になってるから丁寧に扱いなさいね」
「……あぁ」
「いっそのこと抱いちゃったら?」
「こいつが生意気にも禁止してるんだ」
「あらぁ。それを守る貴方は私の知ってるカメリアじゃないわ。変わるものなのねぇ」
「っ!!……うるさい、黙れ」
「はぁい。これからも当店をご贔屓に」
店から出ると、生温い風が頬を撫でた。
「あぁ。やはりここの空気は嫌いだな」
そういうと、足元に魔方陣を描き、シュンと瞬間移動で裏道へと戻ってきた。
「大丈夫か?」
ぺらりとマントのフードを捲られ、あわあわと慌てる。
「だっ……大丈夫……です」
カメリア様の顔を見るたび、先ほどの自分の恥態を思い出してしまって普通でいられない。
「体の方は大丈夫か?」
大丈夫だと答えようとしたのに、さわりと僕の体を撫でるものだから、引き結んだ口が緩んでしまった。
「んぁっ…」
「っと、悪い……」
「あ、ぃぇ……」
ぎゅっとカメリア様のマントを握りしめると、パッと周りの景色が変わった。そこは見慣れた実家の僕の部屋。
「暫く休んでいろ」
ベッドに寝かされ、布団を掛けられる。ふぅと息をつき、それでも落ち着かなくてもぞもぞしていると、カメリア様に、つらいか?と聞かれた。
「だ、大丈夫です……暫くすれば……元通りです」
しゅんとした顔で聞かないで欲しい。胸がきゅうっと苦しくなってしまう。
「少し……用事を済ませに行ってくる」
「あ、はい」
カメリア様の気配が遠くなって、少し寂しくも思うけれど、久々に自室で休めるせいか、全身の力を抜く。
いつの間にか気を張っていたので、疲れたのかすうっといつの間にか寝入っていた。
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