アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
穏やかな日常
-
王都から随分と離れた、のどかで小さな村。
自然豊かで、村人達は皆優しく、お互いが協力しあって生きている。
小さいながらにとても素敵な村だ。
そこに1人の少年が住んでいた。
「おふくろー!野菜採ってきたよー!」
家の扉を開け、元気よく声を上げる彼はエドワード
周りからはエドと呼ばれていた
「おかえり、エド。それじゃあ野菜を洗ってくれるかい?ついでにお前も泥だらけだし手を洗ってきな」
ニッコリと微笑むのは彼の母親。
まぁ、実のではないのだが…
エドワードは16年前に村の入口に捨てられていた。いわゆるみなしごだった。
それを村の人たちに運良く発見され、優しい村人達に育てられたのだ。
エドワードが野菜を洗っていると、王都から帰ってきた父親の姿を少し遠くに見つける。
エド「おふくろ!おやじが帰ってきたよ!」
「ほんとかい?」
2人でおーいと手をふれば、あちらも振り返してくれる。
「ただいま!2人とも元気だったか?」
エド「もちろん!!」
「エドったらほんとに毎日元気で、こっちまで元気になれるんだよ」
「ハハハッ!元気が1番だ!」
家族3人で笑い合う
なんと素敵なことだろう。これが当たり前な日常…
平和で、穏やかで、幸せで…
だが、平和はいつまでも続く訳では無い。
それでも、こんなに早く終わりが来るのは可哀想なのではないだろうか…?
エドワードはまだ知らない。
自分に課せられた、押し付けられた運命を…
幸せの終わりが近づいていることを…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 9