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愛の確かめ方10
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『あ、もしかしてお客さんが話してる良乃サンって…鷹さんの事っすか?』
隣に座っていた八重歯が印象的なホスト、リュウの口から出た見知った名前に、
めぐみと顔を見合わせる。
良乃 鷹斗。源氏名が”タカ”でも何ら不思議はない。
すかさず、めぐみが答える。
『そうそう!そのタカさんってどこにいるかわかりますー?』
怪しまれないように、後に”私たち、タカさんの紹介で来たんですよー”と付け加えた。
…もしかしたら。
これなら案外すぐに良乃の場所がわかるかもしれない。
『タカさんなら……』
リュウがキョロキョロ辺りを見回す。
『あ、あそこっす!今丁度昨日来た新しいお客さんの接客中みたいっすね!』
リュウが指す先には、
綺麗な女性相手に、お酌する良乃の姿があった。
髪は僕がやるよりも綺麗にセットされていて
、
…なんだよ、セットしてくれないと仕事行けないなんて嘘じゃない…
僕には見せないような、爽やかな…キラキラした笑顔を見せていた。
『…それにしても、あの客ちょっと近すぎじゃない?』
めぐみが呟いた。
…確かに。
お客さんが、良乃の腕に抱きついて、肩に顔をうずめている。
……イライラ。
心の中を負の感情が支配して行くのがわかった。
なんだか、モヤモヤする。
と、同時に何処か焦りも感じていた。
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