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愛の確かめ方24
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午前6時。
早朝に失礼とは思ったが、二人が寝ているうちにと思い、足を進める。
とは言っても、目的地は目の前だ。
隣の部屋をノックする。
『 瀬梛!? 』
呼び声より早く、扉が勢い良く開いた。
が、
目があった瞬間、表情が曇り
『 誰? 』
無愛想に、問いかけた。
玄関でずっと瀬梛君を待っていたのか…
ああなんだ、この子達は
ちゃんと通じているんだ。
安堵の息を漏らす。
けれど、恋人を泣かせるというのは紳士としてどうかな?
『あれ、聞いてない?斎藤ですが…君が良乃君?』
今度は返事はなく、代わりに鋭い視線が突き刺さる。
目の前の彼は、いかにもホストらしいスーツ姿に髪型。
凄みの効いた鋭い目つきで俺を睨んでいる。
『あんた、誰すか?瀬梛の、何?』
うわ、穴が飽きそうな程視線が痛い。
『…何、と言われても…それより昨日、帰らなかったから心配したでしょう?うちで預かっているから安心して』
嘘は言ってない。
けれど、彼が勘違いするように。
誰と言わずとも分かったのだろう。
良乃君が、さらにキツく俺を睨んだ。
少し意地悪してしまった。
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