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暗い閉ざされた部屋の中。6体の龍は戯れていた。
ゆらりと漂う紫煙を吸いながら、静寂が彼らを包み込む。
龍達の深くかぶられたフードからは、その奥の表情が読み取れない。
「もう、終わりにしよう。」
1体の龍はそう言った。その龍の腕には白金(プラチナ)のブレスレットが嵌められている。
「いきなり何を言っている。」
燻らせていた煙草の火を灰皿に押し付け消しながら、今度は紫色のブレスレットを嵌めた龍が答えた。
「紫龍(シリュウ)。SAKULAはもう今日でおしまいだ。」
__________SAKULA。
この世界では知っているのが常識。SAKULAにいる6体の龍は決して怒らせてはならない。怒らせたらそれは、即ち〈死〉を意味する。
誰もが恐れ憧れる世界No.1の暴走族。
数々の武勇伝を残してきた、伝説の暴走族が、今 終わろうとしていた。
身体のどこかにSAKULAの印である桜の花びらを残して……。
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