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「ほらほら!アレだぜ!総長たちもう来てる!」
勇人にひきずられて着いた先の教室には、1人の男が4人ぐらいに囲まれていた。
「総長?」
俺がそう聞くと、勇人は「えっ!?知らないのか?」と目を見開きながら説明してくれた。
なんでも、龍を取り囲んでいるのは、Jokerの幹部達らしい。
総長の羽鳥 悠(ハトリ ユウ)、
副総長の 山下 武(ヤマシタ タケル)、
幹部の2人、
佐藤 一 (サトウ ハジメ)、城山 來煌(シロヤマ ライキ)
そして、その取り囲まれている龍は、
一ノ瀬 弘(イチノセ ヒロ)。胸に桜の花びらを刻んだ、悲しき龍。身長191cmという大きな背に程よくついた筋肉、端正な顔立ち。その龍は誰もが見惚れる美しさだった。
「凄いよなぁ、弘さん。龍が俺らのチーム入ってくれれば何も怖いものなんてねぇのに。」
隣に立っている勇人が、龍に羨望の眼差しを向けながら呟いた。どうやら、あのJokerの幹部たちは龍を自分のチームにスカウトしに来ているらしい。
だが、眉間に皺を寄せて不機嫌オーラを醸し出している龍は、全くその気がないらしく、首を縦に振ってくれないようだ。
その時、龍がふとこちらを見て、驚きに目を見開いた。
(しまった...!)
龍同士は、お互いの顔を知っている。...もちろん、俺の顔も。
龍が席を立つよりも早く、俺は走ってその場から逃げ出した。
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