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Ver 紫龍(一ノ瀬 弘)
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俺は、君が嫌いだった。
君の、その"笑顔"が大嫌いだった___...
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淀みのない澄み切った快晴。あまりの眩しさに俺は薄く目を細めながら、窓の外を見ていた。
_____〈ひろちゃん!ひろちゃん!ねぇねぇ!〉
_____〈私ね、空が大好きなの!だってとても綺麗でしょ?〉
目を瞑ると少女の声が俺に囁くように聞こえてくる。
俺は、大事そうに両手で古ぼけたピンクのガラゲーを握りしめながら、小さくため息をついた。
「ひーろちゃん♪なになに?何見てんのぉ?あ、空?ひろちゃん空が好きなの?」
場違いすぎてイラッとくる陽気な声。俺は不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。
「ねぇねぇ、聞いてるぅ?」
俺の不機嫌オーラをものともせず話しかけてくるソイツーーー城山 來煌(シロヤマ ライキ)は、にこにこと笑っている。
そんなヤツの態度に、尚更いらいらした俺は、ガラゲーを握りしめる手に少しだけ力を加えた。
そんな俺の様子に敏感に気づいた來煌は、にこにこしながら近寄ってきて、耳元で小さく呟いた。
____その瞬間、俺はまるで時が止まったかのように動けなくなった。
「なぁ。そのケータイ。木戸 芽依(キド メイ)のものでしょ?」
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