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「………」
最悪だ。今更あんなことを夢で見るなんて…
窓の外では蝉が忙しく鳴いている。
だんだん蒸し暑くなってきた。
桜の木が青々とした葉を大きく左右に揺らしている。
遠くから子供たちの笑い声が聴こえる。
「……夏…………………か………」
そう呟いた少年の首や手。
足に至るまで痛々しいほどの包帯が巻かれ、
左眼には眼帯がかけられていた。
肌は陶器のように白く、緋色の右眼。
しかし、その顔には表情が全くなく、
まるで人形のように冷たい瞳をしていた。
「…早く死ねたらいいのに…。」
そう呟いた少年の人生が大きく動き出すのはそう遠くない話…
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