アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
歌の2。げんまん
-
げんまん
犬飼市の神事
旧犬飼村の時代より続く
鳥井村に嫁や娘を奪われた村人の憤りや性欲を発散させるため
10年に一度鳥井村から罪人を与えられたと言う
「10年に一度って言うのがなんとも…忘れられそうな」
「実際には罪人が現れたときにも行った
」
御輿が移動していく様子を眺めながら夏輝が蒼太と鬼足に説明する
「へえ…っとちょっとすみません」
スマホから流れる音楽
「お前、仕事中だろ?」
「いつ仕事の予約が入るか分かりませんから」
電話に出て誰かと話す
「ったく!」
「まあいいじゃないか。それより明日から婚姻だだ」
「はい。兄様」
鬼足が離れた隙に
キスを交わす
「後は元弥君と一緒に過ごさせよう」
「はい。元弥君頼んだよ」
「はい。絶対に剛志さんから奪います!」
「剛志さんからじゃないって!」
「そうか、略奪か…」
「だから違います…」
「もしもし?猪足(いのたり)か。瀬芹(せせり)は見つかってないのか。鬼渡も姿を消したままだ」
「お前は本当に知らないのか?被害者が先輩なんだろ?」
「ああ。まさか犯人があいつらとは思わなかった」
「お前の先輩怒ってるよな?」
「大激怒。全員探す予定だし」
「勘弁してくれよぉー!もう俺達も就職決まってんだぜ!」
「取り敢えず仲間を連れてこっちに来いよ。俺が取りなしてやるから」
「金取るんだろ?」
「勿論!友情割りな」
「まあいいや。皆を連れてくる」
「ちゃんと謝れよ」
「お待たせしました。というかこのご神体って変わった形をしてますね」
しげしげと眺める
「丸っこい…恵比寿ですか?」
「海老?海老食いたいの?えびせんならある」
「馬鹿。鬼足が言っているのは七福神の恵比寿だ。大漁を司る」
「七福神は俺が崇拝している神様です。白蛇も好き」
「へえ…で、これは海老なんですか?」
ごん
「あいったぁー!」
「君は少し鬼足君を見習え。それにこれは以前説明したはずだ!」
「すみません…」
「てか、今ご神体をこれって…」
夏輝が機嫌も悪そうにこちらを睨むので何も言えなくなる
「これ…このご神体は狸の…だ」
「…はい?」
「狸の…だ…」
「きゃあっ!出た出た!」
「触ると良いんだって!」
女性がきゃあきゃあとはしゃぎながら写真を撮り
ご神体に触っていく
「何か女子が触っているのを見るとにやけるのは何でだろう…」
「奇遇だな。俺もだ」
ニヤニヤと笑いながら眺める蒼太と鬼足
「二人とも趣味が悪いよ」
と言いながらも誠史も笑う
「だって玉袋っすよ」
「正確にはちんこも付いてるよ」
「きゃあーふかふか!」
狸の性器を模したご神体
「ああ。玉袋が触られまくってる」
「実際にはあんなに大きくはないんだよね」
コピーされた浮世絵を見せる
「前竜也さんに貰ったんだ」
大きな絨毯の様な土俵で相撲を取る狸の絵
「歌川国芳(うたがわくによし)の絵」
「何これ?」
「玉袋を土俵に、まわしも玉袋」
「ぶわはははー!何だこりゃあー!」
「こっちは玉袋が看板にされてる!」
「玉袋で漁なんてのもあるよ。うちが狸に纏わる話が多いからだろうね。あ、噂をすれば…」
カメラを構え写真を撮る竜也
しかし夏輝は声もかけず
犬飼神社の宮司が話しかけていた
「夏兄ってば…」
苦笑する誠史に
「誠史!お前何鬼足さんを連れ回してんだよ!」
「探したぞ」
幸一と剛志が元弥を連れ現れる
「すみません。仕事がありました?」
「いや。元弥君の仕事をこいつらが勝手にしているから」
「ああ、そうでしたね。それじゃ任せたよ元弥君」
「はい。では案内します鬼足さん」
「敬語は使わなくて良いよ。後名前で呼んで。優人(ゆうと)って言うんだ」
「お前そういう名前なの?優しい人って名前負け…」
「俺十分優しいっすよ」
「僕も元弥と呼んでください」
二人で祭りに向かう
「いい子だね」
「あいつは社交性は高いから友達も多いです。金のためなんだろうけど」
「それを言ったら台無し…と、もう仕事に戻らないと」
「いってらっしゃい」
名残惜しそうにする誠史にキスをする
「皆忙しそうだな。一人で大丈夫?」
「大丈夫です。もうしばらくしたら鳥刺さんも来るし」
「そう。また夜に戻るよ」
「詩織さんを優先しないとダメですよ。俺達の可愛い満(みつる)の世話を一人でしているんだから」
「うん。君と詩織に似てすごく可愛い」
「俺に似ていたらヤバイでしょう…」
去っていく誠史を見送り
祭りを見物する蒼太に
「なあ、お姉さん、いやお兄さん?」
見知らぬ男たちが話しかけてきた
「あんた鳥井村のビッチだろ?」
「失礼な狸だな」
番犬が役に立っていない
「うわ!これうっま!元弥君も食ってみ!この焼き鳥旨いよ!」
「犬飼市は鶏肉が名産ですから。向こうでは丸焼きもするみたいですよ」
「じゃあそっちにも行こう!とその前に…」
リンゴ飴も購入する鬼足に苦笑する
「お腹を壊しますよ」
「敬語は使わなくっていいって。それと」
リンゴ飴を突き出す
「あの…」
「金は請求しないから」
「ありがとう…」
はにかみながら受けとる
「代わりに教えてほしいんだけど」
「えっ?」
思わず返そうとする
「鳥飼さんの事とか、ここに引っ越してから先輩がどうやって過ごしているか」
「ああ、そう言うことでしたら」
元弥は安心し
説明をしだした
「それで先輩にあいつらを会わせるか考えるから」
「ネットでみたんだよね!あんたが男の相手をしている所」
人気のないところに連れ込まれ
無理矢理ペニスをくわえさせられる
「おぇ…」
苦し気に行を吐く
「おいおい…ビッチちゃん!ちゃんと相手をしてくれよ!」
車イスから引きずり下ろす
「おら!ケツ貸せ!」
「いってええ!こっちは足が動かない…ひぐっ!」
ずにゅっ
「あ…あぁ…」
いきなりの挿入に蒼太は息が詰まる
「すげっ!ぎゅうぎゅうに締め付けてきやがる!」
「いだ…」
ずんっ
「ひいっ!」
奥まで突き上げられ
蒼太が悲鳴を上げる
カシャッ
「エロ顔ゲーッツ!」
ゲラゲラと笑う男たち
「笑うな…」
リハビリ中に肩がぶつかり
倒れた時に聞こえた笑い声
「とろくさく歩きやがって!邪魔なんだよ!」
「ぎゃはは!だっせ!」
「笑うなあ…」
「あ!こいつどこかでみたことがあると思ったら!瀬芹の奴が轢いた奴じゃね?」
「おー!あのとろい店員かあー!」
「お前ら…」
「鬼足に謝ってこいって言われてこの田舎くんだりまで来たが、あんたかー!例のおっかない先輩って!」
「お前ら!」
ぐいっ
ずぷっ
「ああああーっ!」
新たに挿入されたペニスに悲鳴を上げる
「全然怖くねーじゃん!」
男達は笑いながら蒼太をひっくり返す「なあセンパーイ!怖い所見せてくれますぅー?」
涙に濡れた顔を舐める
「ざけんなクソガキ共…」
蒼太が呟き
スマホを手にする
「鬼足の言うように鬼になってやるよ!」
男達は気付かず
蒼太を犯し続ける
「ひゃははっはっ!こえーよセンパーイー!」
「ぎひっ!」
笑っていた男に
蒼太が笑い返す
「何だこいつ?」
「ぎひゃひゃひゃひゃ!」
狂ったように笑う蒼太に男達が笑っていると
「オクサマ!」
猛獣のように鳥刺が襲いかかる
「ひいっ!」
「ぎゃああああっ!」
逆に男達から悲鳴が上がる
「思ったより早かったですね」
「ダンナサマより連絡が来ました」
「心配してくれているのか監視なのか…」
自嘲する蒼太の視界に入る狸達
「大丈夫ですか?」
蒼太を抱え車イスに乗せる
「旦那様のお気に入りが…」
ぼやきながら男達を睨む
「この埋め合わせは必ずして貰うからな!」
なにかをわめき散らす男達を見送る
「オクサマ。大丈夫ですか?」
心配そうな鳥刺に
「大丈夫です。こんなのは痛みのうちに入りません」
笑顔を見せる
「それより鬼足の奴…あんなやつらを招き入れて…」
信用をしていただけに怒りは強く
「先輩が足を失った原因を作った奴が俺の友達だった…」
鬼足の後悔
「鬼足も許せない!」
憎しみの連鎖は終わらない
「ぎひっ!ぎしししっ!囲め囲め!」
何もかも囲んでしまえ
続く
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 147