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鍵
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予定より30分ほど遅れて、自宅に着いた。
オールバックにしていた髪をくしゃっと崩して、メガネを外す。
ずっと薄暗いバーは、長時間いると目も疲れる。
眉間を抑えて、ひとつため息をついた。
寝室を開けると、蒼羽さんが静かに寝ていて、内心ホッとする。
半分の確率で来ると思って電話を切り、合鍵を渡したけど、鍵を受け取ったからと言って気ままなこの人が来ているかどうかは分からなかった。
起こさないように静かにベットに座ると、アシンメトリーになってるサラサラの銀色の髪を撫でた。
「ん………帰ったの?」
薄く目を開けて、ぼんやり笑う姿はどうも色っぽい。
「少し店が長引いて、遅くなりました。寝てていいですよ」
「んーーーー」
2歳年上のはずなのに、こうして眠そうに目をこする姿は幼くも見える。
そのままもう一度寝ると思ったけれど、気怠そうに体を起こし、俺に体を凭れさせ、妖艶に微笑んだ。
「せっかく来たしねぇ。しよ?」
その綺麗な笑顔はそれ以外に来た目的はない、と突き放すようだった。
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