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健気×強気 9
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「…ほんとに、いいの…?」
この後に及んでまだ渋るのか。
息子はすごく元気なんだがな。
…本当に仕方がない奴…。
起き上がって枕元にあらかじめ用意してあったゴムの袋を裂き、唯のものに被せようと軽く握る。
「わっ…あッ!秀く…だめッ…!ンァあッ!!」
「…へ?」
えっ。何…?
唯のものに手が触れたと同時に唯のモノがビクビクと震えたと思ったら、顔に生暖かい感触…。
「もしかしてお前、今のでイったの…?」
俺の一言に目の前の唯がボボボボッと音がしそうなくらい一気に赤く染まる。
「あっ…あっ…おれ…顔にッ…ごめッ…しゅうくッ…」
俺の顔に自分の精子がかかったのに羞恥と罪悪感を感じているのか、その目には涙が滲んでいる。
触られただけでイくのはさすがに恥ずかしいか…。
「いいっていいって。俺も一回イったし、これでおあいこだろ?な?」
「でもおれ顔に…かけて…」
さすがにいきなりの顔射には驚いたれど、別に全然嫌な気持ちにはなっていない。
むしろ、触っただけで達するほど俺に興奮してくれていたのかという安心感と、僅かに喜びさえ感じていた。
「そんなの全然気にしてないって。だから許す。…むしろ俺でそんなにしてくれて嬉しいっていうか…。」
「えっ………って何してるの!?」
無意識に顔についていた唯の出したものをペロッと舐めると唯が慌ててティッシュを持ち出してきた。
「うぇ…苦い…。」
「あっ当たり前でしょ!!!もう拭くからこっち向いて!!!」
そう言って顔についているものをティッシュで丁寧に拭き取ってくれる。
拭きながら唯が「恥ずかしがるくせにどうしてこういうこと自然とするかな…」と呟いていた気がしたけれど、確かに、無意識になんてことしてんだと照れてきた俺は聞かなかったことにした。
「ん。はい、終わり。…ほんとごめん。」
「いいってほんと気にしてない。………ありがと。」
汚したのは唯だけど、一応綺麗にしてもらったんだしと小さくお礼を言っておく。
ベッドの上に、向かい合って正座をする男が2人。
暫しの沈黙の気まずさに、これからどうすればいいのかと唯の様子を伺う。
「おまッ!そ、それ…。」
驚くことに、さっき射精したばかりの唯のモノは再び上を向いていた。
「ご、ごめん…秀くんほんと可愛すぎて…」
「かっかわッ!?ていうかお、おおお俺のせいにすんなよ…!!」
お互いに照れてしまってもうなにがなんだかくだぐだだ。
「う、うんそうだよね…。おれのせい…。おれが秀くんのこと好きすぎるのが悪い…。」
「???!?!?!?」
そう言って恥ずかしそうに下を向く。
何こいつ俺を照れ殺そうとしてる…!?
というか空気が甘すぎて酔いそう…。
「あーーー!!もうお前黙れよ。」
先に耐えられなくなったのは俺の方で、新しいゴムを取り出して今度こそ唯のモノに被せる。
小さくビクッと震えたものの、今度は大丈夫だ。
「んッ…」
「よし…ついた。」
クルクルと根元までしっかりついたのを確認しながら優しく握りこむ。
ゴムのせいでテラテラと光ってなんかこう…卑猥だ。
…にしても、改めてみるとすごく…。
「デカイな…」
「!?…もう、そんなに見ないでよ…」
思わず本心が漏れると、唯のモノはさらに膨らんだ。
「……………。」
「…?秀くん…?」
「………あっ、いや、これがこれから俺の中に挿入るのかと思っ………あっ?」
な、なんてこと口に出してんだ俺ーーーーー!!!!
「あっいや、その、唯、違くて?ッ…うわっ!!」
なんとか言い訳しようと考えていた俺の身体を唯がベッドに押し倒す。
そしてよく状況の飲み込めないまま、荒々しく濃厚な口づけを交わしてくる。
がっちりと両手で頰を掴まれて逃げられない。
くちゅくちゅと音を立てながら舌を絡めとられるのが、苦しいはずなのに気持ちいい。
もうどちらのかわからない唾液が首元まで垂れている。
それからチュッと大きく音をたてて離れた唯との間に銀の糸が伝った。
俺の顔はもうどろどろに蕩けきっているんだろう。
…きっと目の前の男と同じ表情に違いない。
「…今のは、煽った秀くんが悪いね。」
さっきの仕返しか、唯は息のかかるくらいの位置でしっかりと俺を捉えて呟く。
その目には俺しか映ってなく、今にも溺れてしまいそうな目だ。
「秀くん……………シたい。」
唯はもう、してもいいかなんて聞かなかった。
そんなものは必要なかった。
俺の答えなんてものは、もうとっくに決まっていたのだから。
「…うん、いいよ。」
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