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49 正宗
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翌日、朝目が覚めて熱をはかると熱は下がっていた。
今日は土曜日。
学校も部活もない。
「兄さん、熱下がった。」
「ん、良かった。」
兄貴にぎゅっと抱きしめられる。
「ちょっ、兄さん…やめてっ…。」
「なんで?…俺の事、嫌いになった?」
違う。
そうじゃない。
「好きだから……ダメなんだって…。」
「じゃあ、いいじゃん。」
「なんで…俺、兄さんの事好きなんだよ?………気持ち悪いだろ。」
自分で言って自分で傷ついてる。
「俺もまさが好きだよ。」
「兄さんのは、弟だからだろ……」
勘違いしそうになるから、そんな事言わないで。
「うぅ……うっ…」
「おい、まさ?どうした?」
また兄貴を困らせる。
困らせたくないのに。
頑張って諦めるから、家に戻ってきてっていうつもりだったのに。
「兄ちゃん…捨てないで……」
わがままでごめんなさい…。
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