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56 正宗
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「まさ、おはよう。」
「…兄さん。」
珍しく兄貴に起こされる。
時間は9時過ぎ。
「遅刻…」
二度寝して遅刻か。
遅刻なんて何年ぶりだろう。
早く起きなければと思うのに身体が重くて言うことをきかない。
「まさ?…もしかしてまた体調悪いのか!?」
コツンとおでこをくっつける。
…っ
顔、近い。
「うーん、熱はなさそうだけど…心配だから今日は学校休もうな?」
「…あぁ。」
兄貴は学校に連絡を入れるといって部屋を出ていった。
部屋に1人で取り残され、嫌な事を思い出す。
あの人はやっぱり…彼女、だよな?
親しげだったし、腕だって組んでた。
兄貴の好きなタイプは知ってる。
胸がでかくて髪の長い可愛い系の女性。
昨日の女性は兄貴のタイプのまんまだった。
兄貴の大学の人なのか?
だったら、誠人さんならあの人の事知ってるだろうか。
相談してみようかとケータイを持って見たが、すぐに兄貴が戻って来たのでケータイを元の場所に戻した。
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